2022年3月
天童荘うなぎ勘治郎 総合デザイン 山形県天童市
- 作品分類
- 建築作品
天童荘うなぎ勘治郎 総合デザイン 山形県天童市
天童荘は明治10年、初代伊藤勘治郎によってうなぎを名物とした料亭「東亭」として創業。その後旅館として発展しその味は現代まで一子相伝で受け継がれている。今回この天童荘のうなぎ専門店として「天童荘うなぎ勘治郎」を計画した。
敷地は旅館天童荘の向かい天童荘ガーデンカフェ(2005年竣工)と天童温泉源泉櫓(2021年竣工)の間に位置している。
源泉櫓の周りには、「田圃の中の温泉」の原風景を復活し将来に継承するため、田植えや稲刈り等の神事を設け、地域文化の再現と新たな仕組みを創りだした。うなぎ勘治郎は、その田圃と源泉の空間に溶け込み、天童らしい情緒ある景観として一体的に計画することが求められた。
そこで2004年「屋外共有空間づくりによる温泉街の再生」プロジェクト(文部科学省 生涯学習まちづくりモデル支援事業)の活動成果と提言による「水循環の恩恵に基づく環境づくり」から導き出された「天童の森構想」に基づき、沿道から「奥行」を感じ木立が織り込まれた透明感のある空間を目指した。
まずシンプルな大屋根で全体を包み込みながら、屋外には軒下空間を広くつくった。食事スペースでは風景が通り抜けるような解放感をつくり出すため大きな開口を持たせ、杉板天井によって空間に温もりを与えながら外部と連続する空間とした。外壁ラインと屋根勾配は隣の天童荘ガーデンカフェに倣い、素材は地場の材料(金山杉や山形県材)、縦格子、杉板型枠RC壁を適正な位置に施した。
こうして3棟の建築は、素材・形状・空間が連続した緩やかな関係性による新たな街並みを形づくり、天童の原風景である田圃と源泉を感じる場を創出した。
天童荘は明治10年、初代伊藤勘治郎によってうなぎを名物とした料亭「東亭」として創業。その後旅館として発展しその味は現代まで一子相伝で受け継がれている。今回この天童荘のうなぎ専門店として「天童荘うなぎ勘治郎」を計画した。
敷地は旅館天童荘の向かい天童荘ガーデンカフェ(2005年竣工)と天童温泉源泉櫓(2021年竣工)の間に位置している。
源泉櫓の周りには、「田圃の中の温泉」の原風景を復活し将来に継承するため、田植えや稲刈り等の神事を設け、地域文化の再現と新たな仕組みを創りだした。うなぎ勘治郎は、その田圃と源泉の空間に溶け込み、天童らしい情緒ある景観として一体的に計画することが求められた。
そこで2004年「屋外共有空間づくりによる温泉街の再生」プロジェクト(文部科学省 生涯学習まちづくりモデル支援事業)の活動成果と提言による「水循環の恩恵に基づく環境づくり」から導き出された「天童の森構想」に基づき、沿道から「奥行」を感じ木立が織り込まれた透明感のある空間を目指した。
まずシンプルな大屋根で全体を包み込みながら、屋外には軒下空間を広くつくった。食事スペースでは風景が通り抜けるような解放感をつくり出すため大きな開口を持たせ、杉板天井によって空間に温もりを与えながら外部と連続する空間とした。外壁ラインと屋根勾配は隣の天童荘ガーデンカフェに倣い、素材は地場の材料(金山杉や山形県材)、縦格子、杉板型枠RC壁を適正な位置に施した。
こうして3棟の建築は、素材・形状・空間が連続した緩やかな関係性による新たな街並みを形づくり、天童の原風景である田圃と源泉を感じる場を創出した。