天童景観デザイン 2022
このプロジェクトは令和4年度 観光庁「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」による、天童のまちなみや景観形成に関わる環境整備である。天童の観光業関係者が主体となり、各施設の独自の魅力や特色を保持しながら、地域全体で連携し、天童らしい風情ある景観を創り出す取り組みである。
具体的には、各施設の板塀の素材や色彩の選定、「天童の森」の里山ユニットでは地域周辺の樹種の選定と配置、歴史を記したサインの設置である。また、散策時の休憩地や地域の憩いの場として活用されるデッキやベンチ、旅館の分湯枡（温泉組合管理の源泉から旅館に温泉を引き込む分岐枡）や手湯、交流の場としてのポケットパーク環境整備。さらに、天童温泉7号源泉を散策拠点としての機能拡充など、多くの景観や散策に関わるエクステリアの環境改善を行った。
これらの要素は、天童温泉源泉櫓10号源泉（2021年竣工）や他の観光資源と連携し、既存の点と点であった観光スポットを結ぶ散策ルートの「線」としての極めて重要な役割を担っている。さらに天童らしい景観を広がる「面」へと展開していくことを推進している。 結城光正
事 業 者：あづま荘 / いちらく / 花月楼 / 栄屋ホテル / 写楽亭 / 滝の湯 / つるや / 天童温泉協同組合 / 天童荘 / 又右エ門 / 松の湯
事 務 局：博報堂