基本情報

所属
早稲田大学 先端社会科学研究所 助教
法政大学 大原社会問題研究所 嘱託研究員
学位
博士(社会学)(2019年3月 一橋大学)
修士(社会学)(2014年3月 一橋大学)

連絡先
yukinagashima0626outlook.com
研究者番号
20979364
J-GLOBAL ID
202001000931483281
researchmap会員ID
R000010869

博士課程在籍時には戦後に開催された大衆集会を対象とする民主主義、公共性の研究を進めていました。同研究では戦後の社会運動の中で開催された大衆的な討論集会を対象として、大衆的な討論集会が多様な運動の中で採用される経緯や、討論過程を分析しました。分析を通じて戦後の社会運動(労働運動や文化運動)における民主主義や公共性を検討しました。

現在は以下の研究を進めています。

研究1:戦後の労働文化運動(演劇運動)を通じた労働者の主体形成の研究

 博士課程修了後に進めている研究です。地域の文化運動の実践として戦後大阪の労働者の演劇運動(労働者が劇を創り、上演する運動)を取り上げ、演劇運動を通じた人々のコミュニケーションや主体形成を多角的に検討しています。現在は大阪以外の演劇運動にも対象を広げ、地域間の運動の差異や相互交流を通じた共感の形成を検討しています。

研究2:COVID-19「自粛」下におけるイベントスペース研究(共同研究)

 COVID-19感染拡大の中での政府、自治体の「自粛」要請が各種イベントに及ぼした影響について(1)「自粛」要請の中で各種イベントの開催場所となって来たイベントスペースの休業/再開状況とイベントスペースの類型ごとの差異、(2)「自粛」要請下でのイベントスペース利用者/イベント参加者の意識や行動の変化の2点から調査研究を進めています。

研究3:1945~1950年代を中心とする平和運動の展開過程に関する研究

 1945年~1950年代後半の平和運動(特に平和擁護運動)を対象とした研究を進めています。平和運動を(1)国際的な平和運動の動向、(2)運動に影響を与えていた日本共産党の分裂、(3)1954年以降の原水禁運動の高揚から捉えています。分析を通じて平和運動が採用した運動方針や運動手法が実現した運動の広がりや限界を検討しています。

研究4:旧小川プロ資料を用いた三里塚の映画の上映運動の研究(共同研究)

 小川プロダクションのアーカイブズ資料を用いて三里塚闘争を映した映画の上映運動の展開過程と観客の反応を研究しています。映画の上映がどのような運動の広がりを実現し、観客の共感を形成していたのか、逆にどのような困難に直面していたのかを研究しています。

 上記研究以外にも研究手法の一環でアーカイブズ学を学び、市民活動資料や労働組合資料、文化活動関係の資料整理にも携わっています。現在までに市民活動資料に関する論文や労働組合資料に関する論文を執筆しています。


学歴

  3

主要な論文

  18

書籍等出版物

  1

主要なMISC

  17

主要な講演・口頭発表等

  32

担当経験のある科目(授業)

  5

所属学協会

  6

Works(作品等)

  1

主要な共同研究・競争的資金等の研究課題

  6

学術貢献活動

  2

社会貢献活動

  4

メディア報道

  1

その他

  3