2020年3月
1950年代大衆集会における知識人と参加者のコミュニケーション関係―国民文化全国集会における「国民文化」言説を事例として―
相関社会科学
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回数 : 30
- 巻
- 号
- 29
- 開始ページ
- 19
- 終了ページ
- 34
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- DOI
- 10.15083/00079110
- 出版者・発行元
- 東京大学大学院総合文化研究科
本稿は国民文化全国集会の記念講演と分科会討論を対象として、1950年代の大衆的な討論集会で知識人の言説(「国民文化」)がどのように参加者に提示され、理解されたのかをP・ブルデューの教育社会学の視点から検討した。国民文化全国集会の記念講演では知識人が壇上から「国民文化」言説を語ったのに対し、分科会討論では水平的な討論が心がけられた。ただし、参加者が知識人の言説を理解したとは言い難く、知識人と参加者の文化的差異は埋められなかった。
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- DOI : 10.15083/00079110