田窪行則

J-GLOBALへ         更新日: 18/08/29 11:22
 
アバター
研究者氏名
田窪行則
 
タクボ ユキノリ
URL
https://sites.google.com/site/yukitakubo/
所属
国立国語研究所
職名
所長
学位
博士(文学) 2006(京都大学)
その他の所属
京都大学
Twitter ID
@yukitakubo2

プロフィール

言語学に興味を持ったのは中学校のとき金田一京助の「北の人」を読んでからです。その後英語の児童文学をやろうと思って大学に入り、一生懸命英語を勉強していたら、英文法に興味を持ちました。英語学をやろうと思ったら、英語英文学講座になかったので(当時は英語英文学科では英語学の先生がいなかった)、言語学講座に入りました。それから、朝鮮語、満州語の文献学をやりましたが、才能がなかったので、一番よくわかった生成文法をやるようになりました。博士課程を終えて、韓国の東国大学の慶州分校に日本語教師として赴任し、東国大学で2年間日本語を教えました。同時に近くの大邱にある啓明大学で日本語と言語学を教えました。神戸大学で留学生に日本語を教えるようになり、日本語教育に役立つように語用論や談話研究を研究しはじめ、だんだんそっちが本業になりました。九州大学に移ってから、統語論や意味論に関心を移して、生成文法の研究を再開しました。京都大学に移ってから6年目ぐらいのときに、まったくの偶然で宮古島の西原で話されている池間方言の調査を始めました。西原のみゃーくずつのDVDを作ったり、西原のCD付方言絵本を作る手伝いをしています。いまは、西原の言語と文化を展示したデジタル博物館(www.kikigengo.jp)を作成中です。最近その一部が公開されました。同時にほかの地区も作成中ですが、いまのところ宮古西原地区のみアクティブです。
Facebook pageも作成しました。https://www.facebook.com/kikigengojpです。池間方言の練習用のtwitterも始めました。@yukitakubo2です。

研究分野

 
 
  • 言語学 / 言語学 / 言語学
  • 言語学 / 言語学 / 語用論、意味論、統語論、琉球諸語

経歴

 
2018年4月
 - 
現在
日本言語学会会 会長
 
2017年10月
 - 
現在
国立国語研究所 所長
 
2016年4月
 - 
現在
京都大学 名誉教授
 
2014年10月
 - 
2015年9月
国立国語研究所 時空間変異 客員教授
 
2000年10月
 - 
2016年3月
京都大学 文学研究科 言語学専修 教授
 
2010年4月
 - 
2014年3月
国立国語研究所 時空間変異 客員教授
 
2007年3月
 - 
2007年6月
カールトン大学 言語学プログラム Fullbright Scholar in Residence
 
2001年6月
 - 
2001年8月
カリフォルニア大学サンタバーバラ校 アメリカ言語学会夏期講座 教授
 
1996年4月
 - 
2000年9月
九州大学 文学部 言語学講座 教授
 
1991年4月
 - 
1997年3月
九州大学 文学部 助教授
 

論文

 
Tonal neutralization in the Ikema dialect of Miyako Ryukyuan
Yosuke Igarashi, Yukinori Takubo, Yuka Hayashi and Tomoyuki Kubo
Tonal Change and Neutralization, de Gruyter Mouton   NA(NA) 83-128   2018年2月   [査読有り]
知識ベースの構造について
田窪行則
藤田耕司・西村義樹編『日英対照・文法と語彙への統合的アプローチ』開拓社   180-187   2016年5月   [招待有り]
統語論の自律性について
田窪行則
藤田耕司・西村義樹編『日英対照・文法と語彙への統合的アプローチ』   34-47   2016年5月   [招待有り]
日本語の時間の前後関係としての日本語テンス・アスペクト
田窪行則
日本語文法   12(2) 65-77   2012年9月   [査読有り][招待有り]
宮古語池間方言のアクセント体系は三型であって二型ではない
五十嵐陽介、田窪行則、林由華、ペラール・トマ、久保智之
音声研究   16(1) 134-148   2012年5月   [査読有り]
危機言語ドキュメンテーションの方法としての電子博物館作成の試み-宮古島西原地区を中心として-
田窪行則
『日本語の研究』 日本語学会   7(4) 119-134   2011年10月   [査読有り][招待有り]
新 日本語学者列伝 黒田成幸
田窪行則
日本語学   30(11) 68-75   2011年9月   [招待有り]
宮古語池間方言の調査について
田窪行則
日本語学   30(6) 24-33   2011年5月   [招待有り]
Japanese expression of temporal identity: aspectual and counterfactual interpretation of tokoro-da
Yukinori Takubo
Japanese/Korean Linguisictics   (18) 392-409   2011年3月   [査読有り][招待有り]
琉球語喜界島上嘉鉄方言の談話資料」
白田理人、山田真寛、荻野千砂子、田窪行則
大西正幸・稲垣和也(編)『地球研言語記述論集』   3 112-152   2011年

Misc

 
琉球諸語研究の現在-消滅危機言語と向かい合う
田窪行則
異文化コミュニケーション論集    15 7-17   2017年   [依頼有り]
言語と文化の保存,維持,研究に資するデジタル博物館の作成ー沖縄県宮古島西原地区を例に」
元木環,上田寛人,宮部誠人,林由華,河原達也,田窪行則 
平成22年度情報教育研究集会       2010年12月   [査読有り]
文化と言語の維持保存に貢献するためのデジタル博物館の試み --トランスクリプションデータを流用する字幕映像生成システムの提案
元木環, 上田寛人, 宮部誠人, 河原達也, 林由華, 田窪行則
情報処理学会研究報告, DD-75-1   -takuboyukinori   2010年3月
元木 環, 上田 寛人, 宮部 誠人, 河原 達也, 林 由華, 田窪 行則
情報処理学会研究報告.   2010(1) 1-6   2010年2月
映像データをWebサイト上で一般に公開するようなデジタル博物館は,様々な場所からアクセスが可能になる利点があるが,しばしば元データと展示公開データのひも付けが曖昧になること,構築後,システムのメンテナンスとコンテンツの更新を適切に行わなければ,実在の博物館よりも急速に陳腐化しがちであることが問題といえる.本研究で研究開発しているデジタル博物館は,危機言語の一つである宮古島池間の言語と文化の継承に資することを目的として,研究者が調査・記録した資料や研究成果をもとに構築・開発を進めているもので...
Lexical Manifestation of an Extensionalizing Operator in Japanese
Takubo, Yukinori, Junko Sasaguri and Yumiko Kinjo
The Second Seoul International Conference on Discourse and Cognitive Linguistics      2003年6月
浦谷 則好, 菊井 玄一郎, 田代 敏久, 田窪 行則, 定延 利之, 成田 一
情報処理学会 全国大会講演論文集   46(3) 159-160   1993年3月
機械翻訳システムの評価方法は今までも各所でいろいろ考案されてきたが、定評のあるものがいまだに存在しない。機能的な面を評価する場合、できれば適当な試験文の翻訳結果を調べることで行えることが望ましい。この観点に立って日英機械翻訳システムの評価法を検討したので、これについて報告する。また、我々が開発した音声言語翻訳実験システムASURAに対する評価結果についても述べる。
自然言語における対話機構について
田窪行則、金水敏、定延利之
電気通信学会第二種研究資料 資料番号LK92-13~16   19-26   1992年12月   [依頼有り]

書籍等出版物

 
琉球諸語と古代日本語ー日琉祖語の再建にむけて
田窪行則、ジョン・ホイットマン、平子達也 (担当:共編者)
くろしお出版   2016年4月   ISBN:978-4874246924
琉球諸語は日本語と唯一同系性が証明されている言語群である。本書ではこの琉球諸語の共時的及び歴史的研究と古代日本語研究を両方取り上げ研究の交流を図ると共に、日琉祖語の再建にむけた比較言語学的研究に資するものとする。
琉球列島の言語と文化―その記録と継承
田窪行則 (担当:編者, 範囲:編集、手引き)
くろしお出版   2013年11月   ISBN:9784874245965
田窪 行則
くろしお出版   2010年11月   ISBN:487424503X
松本 裕治, 今井 邦彦, 田窪 行則, 橋田 浩一, 郡司 隆男 (担当:共著, 範囲:第2章)
岩波書店   2004年4月   ISBN:4000069012
野田 尚史, 益岡 隆志, 佐久間 まゆみ, 田窪 行則
岩波書店   2002年1月   ISBN:4000067192
ジル・フォコニエ (担当:共訳, 範囲:第2章)
岩波書店   2000年9月   ISBN:4000054465
田窪行則、三藤博、片桐恭弘、西山祐司、亀山恵 (担当:編者, 範囲:編集、手引き)
岩波書店   1999年3月   ISBN:4000108573
田窪 行則, 窪薗 晴夫, 白井 克彦, 前川 喜久雄, 本多 清志, 中川 聖一 (担当:編者, 範囲:編集、手引き)
岩波書店   1998年5月   ISBN:4000108522
田窪 行則, 中島 平三, 福井 直樹, 稲田 俊明, 外池 滋生
岩波書店   1998年1月   ISBN:4000108565
田窪 行則
くろしお出版   1997年6月   ISBN:4874241425
ジル・フォコニエ (担当:共訳)
白水社   1996年10月   ISBN:4560019894
橋田 浩一, 大津 由紀雄, 田窪 行則, 杉下 守弘 (担当:共著, 範囲:第3章)
岩波書店   1995年3月   ISBN:4000106171
田窪行則 (担当:編者, 範囲:編集)
くろしお出版   1994年6月   ISBN:4874240925
金水敏、田窪行則 (担当:共編者, 範囲:編集)
ひつじ書房   1992年11月   ISBN:4938669099
益岡隆志、田窪行則 (担当:共著)
くろしお出版   1992年5月   ISBN:4874240666
ノーム チョムスキー (担当:共訳, 範囲:2,3,4章とあとがき)
産業図書   1989年10月   ISBN:9784782800515
ピーター・セルズ (担当:共訳, 範囲:第2章)
産業図書   1988年5月   ISBN:4782800428
益岡隆志、田窪行則 (担当:共著)
くろしお出版   1987年9月   ISBN:4874240216

講演・口頭発表等

 
トコロの多義性を通じて見た 言語、認知、論理
田窪行則
156回日本言語学会   2018年6月24日   
How many languages are there in Japan? [招待有り]
田窪行則
LREC   2018年5月10日   
フィールドワークのデータアーカイビングに関する諸問題 [招待有り]
田窪行則
5 回オープンサイエンスデータ推進ワークショップ - データマネージメントの実施および教育の現状報告 を中心に   2018年3月2日   
方言はどこまで通じるか [招待有り]
田窪行則
NINJAL フォーラム  ことばの多様性とコミュニケーション   2018年2月3日   
Modal Questions and Point-of-View Shift in Korean and Japanese. Takubo, Y. and M. Yamada.
田窪行則、山田真寛
155回日本言語学会   2017年11月26日   Linguistic Society of Japan
Spatial frames of reference in Miyako: Digging into Whorfian linguistic relativity
Kenan Celik, Yukinori Takubo and Rafael Nunez
25th Japanese and Korean Linguistic Conference   2017年10月12日   
認知と形式の接点:トコロデ構文の統語論、意味論、語用論から
田窪行則
Morphology and Lexicon Forum   2017年9月11日   
The making of the digital museum of Nishihara, Miyako Island [招待有り]
田窪行則
NINJAL-NMJH-UHM Workshop: Underdescribed Languages and histories: Linguists’ and Historians’ Challenges   2017年5月16日   
Struggling with endangered languages in the Ryukyus [招待有り]
田窪行則
EALL talk series   2017年4月17日   U. Hawaii at Manoa.
Mutual Intelligibility and Mutual Respect: The Effect of Language Devaluation on Self-Esteem and Wellbeing [招待有り]
Workshop and Talk Story Round Tables at ICDLC 5   2017年3月4日   

担当経験のある科目

 

競争的資金等の研究課題

 
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究B)
研究期間: 2017年4月 - 2021年3月    代表者: 田窪行則
比較言語学的方法による日本語・琉球諸語諸方言の祖語の再建および系統樹の構築
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究B)
研究期間: 2017年4月 - 2021年3月    代表者: 五十嵐陽介
条件文と位相空間の相関―条件文が非単調推論になるメカニズムの解明
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究C)
研究期間: 2017年4月 - 2020年3月    代表者: 今仁生美
「視点」とモダリティの 言語現象―「意識」、エンパシー、阻止効果―
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究C)
研究期間: 2014年4月 - 2016年3月    代表者: 西垣内泰介
危機言語のデータ・アーカイブ作成のための試みー韓国語済州方言を中心に
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究B)
研究期間: 2013年4月 - 2016年3月    代表者: 千田俊太郎
消滅危機言語としての琉球諸語・八丈語の文法記述に関する基礎的研究
日本学術振興会: 科学研究費補助金(基盤研究A)
研究期間: 2012年4月 - 2016年3月    代表者: 狩俣繁久
時空間・論理領域の間の類比マッピングの形式モデル化とその検証
日本学術振興会: 基盤研究B
研究期間: 2011年4月 - 2015年3月    代表者: 田窪行則
テンス・アスペクト・モダリティの相関について-日本語と韓国語を中心に-
研究期間: 2009年4月 - 2013年3月    代表者: 田窪行則
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2007年 - 2010年    代表者: 田窪行則
2008年度は、2007年度の成果に基づき、モーダルベースの性質とそれに関連して条件文の性質、空間時間と推論形式の関係を研究した。そのため以下の計画を実行した。
(1)6月末から7月最初に宮古池間方言の母語話者である仲間氏および上原氏を京都に招き、推論現象。空間にかかわる表現に関してアドバイスを得た。さらに、自然会話、エリシテーションセッションを40時間程度の音声、映像データとして記録した。
(2)7月15-19日分担者全員、海外共同研究者のKaufmann(Northwestern Un...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2005年 - 2008年    代表者: 窪薗晴夫
1.東京方言の文末詞「よ」のイントネーションについて音声(知覚)実験を行い、イントネーションと意味の関係について考察した。また韓国語慶尚道方言の外来語アクセントについて調査を行い、モーラに基づいたアクセント規則を提示した。(窪薗晴夫)
2.琉球語宮古方言の池間地区の方言について名詞、動詞のアクセントを調査し、複合語アクセントの規則を提示した。また、日本語のモーダル助動詞と関連する焦点イントネーションについて調査した。(田窪行則)
3.日本語の音韻的情報と意味解釈との関係について考察した。今...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2004年 - 2006年    代表者: 田窪行則
本研究は言語表現の形成にかかわる規則性(狭い意味での文法規則)と非言語的な文脈に言及する言語使用規則との相互関係を明らかにし、これらを統合する言語理論の構築の基礎とすることを目的とする。研究期間の成果として以下が挙げられる。
二重言語併用に関するデータ収集と整理:宮古市池間島の2重言語併用のための調査を何回かにわけて行った。この調査内容はデジタルファイルとして記録され、整理された。また、音韻、語彙、文法の記述も行った。総計で100時間近い自然対話のデジタルファイルが得られ、方言記述だけでな...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(A))
研究期間: 2003年 - 2006年    代表者: 郡司隆男
本研究では、日本語と、英語などの西欧語、および類型論的に日本語に近い韓国語を対象として、推論の表現形式におけるこれらの言語間の差異と類似性を網羅的に調べ、言語の普遍性と個別性の問題に新たな観点から焦点をあてることを試みた。特に、日本語における形式的側面の解明と並行して、西欧語の文脈依存性という非形式的側面を明らかにし、それぞれの言語において従来手つかずである面を補完することを目ざした。一部に完全な成果を挙げるには至らなかった部分も存在するが、おおむね所期の目的を達することができたと考えられ...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2003年 - 2005年    代表者: 上山あゆみ
本プロジェクトの根幹をなすのは、一致現象等が顕在化していない日本語でも、文の「構成的意味(compositional meaning)」に注目することによって、文法の働きを観察することができるという主張である。意味に関わる観察をデータとする以上、語彙の意味とその統語構造によって表される、文の構成的意味と、一般知識に言及して得られる非言語的・運用的な意味を峻別することが非常に重要な課題となる。その基礎的な枠組みとして、上山(2005;研究代表者)では、田窪氏(研究分担者)の一連の研究および齊...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2001年 - 2003年    代表者: 田窪行則
本研究は、量、空間、時間のようなスケールを持つ対象がどのような形式で言語表現に対応するかを研究した。
時間のダイクシス「今ごろ」に関する解釈を記述するために、認知スケールとカウンターパートの概念が本質的に関わることを明らかにした。この結果を用いて、日本語条件文とモーダルの助動詞に関する新しい知見を得た。この結果をソウル大学言語学科コロクイアム、国際認知科学会で発表した。
形式名詞「トコロ」の場所用法、時間用法、反事実用法を統一的に説明する方法を研究した。トコロはそれがとる補部が持つインデク...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 2001年 - 2003年    代表者: 笹栗淳子
本研究の目的は、(1)基本的な形式名詞の用法に対し、それらの用例が、基本的な辞書的意味と統語的位置との相関で説明できることを示すこと、(2)基本的な辞書的意味とその比喩的な拡張の仕方に法則性があること、その拡張と統語的性質に相関があることを示し、いわゆる「文法化」の概念をより精密化することである。
初年度は語彙部門と統語部門とのインターフェイスを整備する作業を主に行った。特に「ところ」に関して、その辞書的意味をスケール上の「位置」とし、場所化・部分化・系列化・時系列・反事実的条件文の帰結と...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(B))
研究期間: 2000年 - 2002年    代表者: 上山あゆみ
本研究の目的は、(i)それぞれの研究者が熟知している言語において厳密な方法でsurface anaphoraである省略表現を同定し、(ii)それらのsurface anaphoraに関して、束縛変項解釈やスコープ解釈に関する理論の予測を検証し、(iii)その結果に基づいて、より説明力の優れた文法理論を構築すること、である。それぞれの言語には様々な省略構文があり、さらに、一見同じ構文に見える場合でも、条件の付加によってdeep anaphoraとsurface anaphoraの区別ができる...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 1998年 - 2000年    代表者: 田窪行則
本研究は、従来の統語論、意味論、語用論の枠を超えて、言語の知識、および、その産出と理解に関する統一的な理論モデルを構成し、それを実験的に検証することを目的とする。言語の十全な理解のためには、言語の自律的な計算装置である統語計算と、言語が表す概念・指示対象を構成する計算装置である論理意味計算、および、それらを常識、文脈等の中に位置づけて情報とするための語用論的計算が、相互にどのように連関しているかを知る必要がある。日本語のように一致特性を持たない言語の場合、このことは特に重要である。
上記...
文部科学省: 科学研究費補助金(国際学術研究)
研究期間: 1996年 - 1998年    代表者: 田窪行則
本研究のテ-マは、日本語と英語などの類型論的に違いの大きい言語と、韓国語等の互いに非常に構造的に似た東アジアの言語、さらにその中間に位置する中国語とを同時に比較対照することにより普遍文法を構築することを目標とする。この目的のため、これらの言語の生成文法の専門家、日本語諸方言、日本語歴史変化の専門家が参加した。
取り扱ったテ-マは、遊離数量詞、動詞句の省略、比較構文、指示詞、代名詞解釈、resumptive pronoun、に関する意味的、統語的研究である。
これらのすべての構文において、構...
文部科学省: 科学研究費補助金(基盤研究(C))
研究期間: 1996年 - 1998年    代表者: 稲田俊明
本研究プロジェクトは統語構造と談話構造を統御するインタ-フェ-スを構築する理論的研究であった。この研究の元で、語彙構造、概念構造、イベント構造を統語構造、さらには談話構造へ写像する際に働く様々なインタ-フェ-ス要因を明らかにすることを試みた。
各研究分担者の研究については、稲田は、埋め込み文の統語構造、語彙的意味構造の研究を行い、文のイベント構造を明らかにすることと、統語構造と語彙概念構造のインタ-フェ-スの研究の重要性を示した。
田窪は、談話管理理論に基づいて、終助詞、呼称、その他のモダ...
文部科学省: 科学研究費補助金(国際学術研究)
研究期間: 1994年 - 1995年    代表者: 中川裕志
本研究を行なった2年間を通じて、日本側代表者・分担者が個別に渡米して、資料収集およびアメリカ側分担者との集中的議論を行なった。また、日米双方の分担者全員が1994年10月26,27日に早稲田大学で研究集会を開き、従来の個別の研究成果を本研究課題である状況依存性の観点から議論し、個別テ-マの議論とともに、検討課題を明らかにした。1995年10月25日(横浜国立大学)、26日(早稲田大学)で日米双方の分担者が集まり、共同研究の進捗状況について議論した。以上の共同研究により、下記のような研究成果...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1993年 - 1995年    代表者: 白井克彦
本研究は、実際の対話デ-タを分析することによって、音声対話過程のモデルを構築することを目的として研究を進めてきた。コ-パス作成上の問題点が整理され、相当量のデ-タが領域全体で利用可能となり、具体的なモデルの構築が試みられた。本研究班では、具体的に次の4つの観点から研究を進め、以下のような成果を得た。
1.認知モデル:コ-パス上の様々な種類の対話で生じる現象を調査し、談話構造の分析、単語列の推移の分析を行ない、対話らしさを数量的に表す手法を提案した。また、対話処理モデルの応用として、ゴ-ル指...
文部科学省: 科学研究費補助金(重点領域研究)
研究期間: 1992年 - 1992年    代表者: 犬飼隆
日本語の韻律的特徴と、文の構造および意味内容との対応関係について、統語構造がピッチのたてなおしによって示されること、文中のプロミネンスが情報の焦点を示すこと、文末のイントネ-ションが文の表現類型をあらわすことなどがわかっている。本研究は、その水準から更にすすんで、会話における韻律的特徴の機能を全体として把握しようとし、いくつかの事実を解明した。即ち、聞き手に話しかけるときには「え-と、あの-」などの心的操作標識を用いて、話そうとする内容の概観を予告し、話しかけられたときには「え、あ、ふうん...
文部科学省: 科学研究費補助金(一般研究(C))
研究期間: 1991年 - 1992年    代表者: 田窪行則
本研究の目的は、「日本語・朝鮮語」と「英語」という大きなパラメ-タ的変異と、「日本語・朝鮮語」という同じ類型的グル-プの中でのより細かいパラメ-タ的変異を研究することにより、これらの言語間の差異が一般言語学的にどのように位置づけられるかを明らかにすることである。
このアプロ-チにより、これらの言語の記述の精度の飛躍的な向上と、言語間の可能な差異に関する一般言語学的貢献が期待される。この目標のもとに、以下の現象について3言語間の記述と比較を試みた。
(1)特に属格と主格、対格と主格の交替のメ...
文部科学省: 科学研究費補助金(総合研究(A))
研究期間: 1990年 - 1992年    代表者: 益岡隆志
1.日本語記述文法書作成をめざして、名詞、ヴォイス、テンス・アスペクト(モダリティ)、幅詞、複文、提題・取り立て、の6項目について、研究文献・用例を収集し、基礎的研究を実施した。その成果の一部を、他の研究者の参考に供するために『研究成果報告書』として冊子の形にまとめた。
2.日本語文法研究に関する最近の研究動向を明らかにすることができるよう、各種のテ-マについて研究文献を収集し、その内容を検討した。
3.2での検討に基づいて、複文研究をテ-マとする研究会(具体的なテ-マは条件表現及び名詞修...
文部科学省: 科学研究費補助金(国際学術研究)
研究期間: 1989年 - 1989年    代表者: 長尾真
コンピュ-タソフトウエアの基礎は自然言語をいかに形式的体系として捕らえ、そこに意味的情報を盛り込んだ取り扱いが出来るかという所にある。このような立場の研究は理論言語学、計算言語学、論理学などの協力研究を必要とし、日本側はこのような立場から研究グル-プを構成した。そしてこのような観点から最もよく研究を進めている米国スタンフォ-ド大学言語情報研究センタ-(Center for the Study of Language and Information)を中心とし、1部マサチュセッツ大学、マサチ...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定研究)
研究期間: 1988年 - 1988年    代表者: 堂下修司
本研究の目的は、言語の文脈情報処理に関するものであり、まず、文脈構造の分析・解析とモデル化を行い、その基盤の上に個々の文の意味構造、文章全体の意味構造・談話構造、及び文脈構造と対象世界の一般的知識との関係などを明らかにして、文脈構造とその処理法の計算機モデルを解明し、さらに、これらの基礎の上にたって、特に文脈処理が重要な位置を占める対話システムの研究を行なうものである。得られた成果は次の通りである。(1)(田窪)日本語を対象として、メンタルスペ-ス理論の基本的な考え方をふまえて、言語場制約...
文部科学省: 科学研究費補助金(総合研究(A))
研究期間: 1988年 - 1989年    代表者: 西光義弘
本研究の各研究分担者の研究の概要をあげ、その後で全体の総括をすることとする。まず西光は日本語は英語と比べて談話構造において繰り返しが多く、多義性が高いことをさまざまな現象で示し、その原因について考察をすすめた。柴谷はパラメ-タ理論による日本語の対照統語論の研究を言語類型論の立場から批判し、日英語だけでなく、世界中の諸言語を考慮に入れる必要を唱えた。また日本語の受身表現を類型論の立場から分析し、世界の諸言語における日本語の受身表現のしめる位置を明らかにした。田窪は文脈のための言語理論を開発し...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定研究)
研究期間: 1987年 - 1987年    代表者: 堂下修司
本研究の目的は, 文脈情報処理のために必要な知識構造と処理機構を明らかにすることである. このため次のような視点から基礎的研究を行なった.
1.人間は与えられた言語表現を内部でいったんメンタルイメージになおしてから推論を行なっているのではないかという作業仮説に基づいて, 空間的シーンに関する文章の深い理解を行なうシステムの設計を行い, システムの一部を試作した. また, 統語, 意味, 文脈のレベルの異なる情報を統合して自然言語理解の計算モデルを実現するための基礎的考察とシステムの試作を行...
文部科学省: 科学研究費補助金(特定研究)
研究期間: 1986年 - 1986年    代表者: 堂下修司
本研究の目的は、文脈情報処理のために必要な知識構造と処理機構を明らかにすることである。このため次のような視点から基礎的研究を行った。
1.自然言語理解ための文脈処理機構とそれに必要な知識構造に関する研究を行い、基本的な部分のアルゴリズム化を行った。この結果をもとに空間的状況について記述した文章を対象にして、文書構造から対象世界の構造の復元を行うシステムのプロトタイプを作成した。また、関数型とオブジェクト指向の処理機構を組み合わせた意味解析機構を実現した。(堂下)
2.新聞の社説を分析し、テ...
文部科学省: 科学研究費補助金(一般研究(A))
研究期間: 1985年 - 1988年    代表者: 長尾真
機械翻訳システムの高度化の研究では、文法規則の妥当性をどのようにして得るか、どのような文法規則が機械翻訳という立場から見て妥当であるかということが問題となる。さらに、言葉のもつ意味を明確化する手法、知識を用いて文章の解釈を行なうことの可能性についても検討する必要がある。このような立場から、以下の研究を行なった。
1.文法推論に基づいた翻訳文法の学習方式の研究。日英の対訳および誤訳の単文を多数、計算機に与え、相互比較することによって、単純な文法規則を抽出することが可能であることがわかった。
...
文部科学省: 科学研究費補助金(総合研究(A))
研究期間: 1984年 - 1986年    代表者: 中川正之
1『漢字の読み分けについて』:「地」「力」「下」など複数の字音(音読み)をもち、且ついずれの字音も使用頻度の高い漢字について、その字音の読み分けの原理を、意味・位置及び造語能力の観点から明らかにした。日本語教育の見地からも極めて有益な成果であり、殊に漢字文化圏の国民である中国人の日本語学習者に対する日本語教育に資するものが大きい。
2『日本語と中国語の同形語(1)ー形容動詞ー』:日本語と中国語の双方で同じ漢字によって表記される語を「日中同形語」と呼んでいる。中国人に対する日本語教育という立...

委員歴

 
2018年4月
 - 
現在
日本言語学会  会長
 
2012年4月
 - 
2018年3月
日本言語学会  評議員
 
2013年7月
 - 
2018年7月
世界言語学者会議(CIPL)  理事
 
2008年
 - 
2018年7月
世界言語学者会議(CIPL)   委員
 
2014年7月
 - 
2016年6月
日本学術振興会  特別研究員等審査会委員