共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

言語使用と非言語的認知操作における空間指示枠の相関についての実験的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
17H02333
体系的課題番号
JP17H02333
配分額
(総額)
17,550,000円
(直接経費)
13,500,000円
(間接経費)
4,050,000円

[概要]平成30年度は以下の実験を行い、結果の一部を国際学会に投稿した。Nunez氏が新しい実験方法を考案し、共同研究者のCelik氏と宮古島、石垣島その有効性を確かめたため、全員でその実験方法習得のワークショップを行った(Nunez, 田窪、Celik,長屋、山田、山本(分担者千田代理)。一昨年度ハワイ大で行われた第26回Japanese/Korean Linguistic Conferenceの原稿をproceedingsに投稿した(掲載決定済み)。石垣の実験の結果と東京でのコントロール実験の結果をまとめてカナダで行われる認知科学の国際学会(The 41st Annual Meeting of the Cognitive Science Society)に投稿した。合わせて以下の実験を行った。
[コントロール実験] 平成29年度末に石垣島で行った実験(白保)に対して、東京で東京方言話者15人に対して、実験を行った。主としてジェスチャーを使った実験であり、この実験が空間指示枠の相対・絶対を確かめるのに有効であることを確認した。結果は東京方言話者では空間指示枠は統計的に優位に相対的であることを確認した(Celik,田窪,中川)
[本土の東京以外の地域での予備実験] 淡路島と高知市でジェスチャーを使った実験を行った。淡路島では空間指示枠は相対的であることが確かめられた。高知市でジェスチャーを使った実験を行った。高知市では若年層では相対的、高齢層では絶対的であった(Nunez, Celik,山本)。
[インドネシア、パプアニューギニアで実験]2018年9月にインドネシア共和国フローレス島でラマホロット語の現地調査を行い、実験の準備をおこなうとともに、空間表現について調査を行った(長屋)。2019年3月に現地調査を行い、ドム語話者を対象にして空間認識・空間表現産出に関する実験を行った。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17H02333
ID情報
  • 課題番号 : 17H02333
  • 体系的課題番号 : JP17H02333

この研究課題の成果一覧

論文

  7

MISC

  1

講演・口頭発表等

  1