基本情報

所属
弘前大学 地域創生本部地域創生推進室 助教
学位
学士(人文学)(2015年3月 筑波大学)
修士(学術)(2022年3月 放送大学)

連絡先
yukitsujimotohirosaki-u.ac.jp
研究者番号
80958950
J-GLOBAL ID
202101008979780847
researchmap会員ID
R000026104

外部リンク

研究者・実務家・生活者(当事者)のそれぞれの立場を往還し、様々な方々と協力しながら、地域課題や社会課題の解決に取り組むこと(そしてその解決過程を記録し、分析すること)を目指しています。現在は、以下のようなテーマについて研究や実践を進めています。

(1)地域社会の「危機」に関する民俗学的研究

これまで福井県の焼畑山村(2011年~)、岩手県三陸沿岸南部の津波常習地(2013年~)でフィールドワーク・資料調査を行い、一次資料に基づいて暮らしのあり方を復元し、その意義を検討する作業を進めてきました(共著『津波のあいだ、生きられた村』、共編著『焼畑が地域を豊かにする 火入れからはじめる地域づくり』)。また、2013年より民俗学者・地理学者山口弥一郎(1902~2000)の旧蔵資料を対象とした学史的研究も進めてきました(共著『山口弥一郎のみた東北 津波研究から危機のフィールド学へ 』、本書の成り立ちについては、こちらの「あとがきにかえて」もご参照ください)。

こうした研究経験から、災害、気候変動、食料危機、戦争といった、地域社会が直面してきた/する様々な「危機」を、どのように民俗学の視点から包括的に捉えることできるかについて関心を持ち、現在は主に北東北(青森県西目屋村、三沢市、秋田県鹿角市等)でフィールドワークを開始しています。本テーマについては、科研費(研究活動スタート支援)プロジェクト「地域社会の「危機」を捉える民俗学的視座の構築に向けた基礎的研究」(研究代表者:辻本侑生、2022年8月~2024年3月)として進めています。

(2)切実な社会課題の解決に取り組む現代民俗学的研究・実践のモデル構築

2015年より2021年まで地銀系シンクタンクでパブリックセクター向け受託調査・コンサルティングに従事し、特に福祉系の調査案件や計画策定支援に多くかかわったことから、ケアや社会的排除といった切実な社会課題に対して、現代民俗学的な視点から取り組むことにも関心を持つようになりました(詳細な経緯は辻本2021「切実さと好奇心の狭間としての民俗学の可能性」をご参照ください)。また、2022年からは弘前大学地域創生本部に勤務し、地域から寄せられる様々な社会課題(人口減少や一次産業の衰退等)に対して、地域と大学での協働や共創によって解決を目指す業務に携わっています。

こうした経験から、現在進行形の切実な社会課題に対して、現代民俗学の立場からどのように取り組むことができるのか、差別(特に性的マイノリティと結婚制度)や福祉(特に介護保険制度)、地域創生といったテーマについて研究・実践を進めています。地域創生のテーマについては、在来作物「糠塚きゅうり」の地域資源化をめぐる研究(青森県八戸市等)や、りんご等を活かした素材開発(青森県五所川原市等)など、「食」に関する学際的・実践的プロジェクトに取り組み始めています。

また、時には相反する状況に陥りがちな「研究」と「実践(実務)」、そして「生活」をどのように両立させ(もしくは往復し)、さらにはそれぞれの相乗効果を発揮することができるかについても、渋沢敬三や宮本常一、山口弥一郎、森本孝など社会実践に取り組んだ民俗学者たちのテクストの読み返しや、人類学におけるソーシャルデザイン論に関する共同研究への参画を通して、自分の実践を振り返りながら試行錯誤をしています。さらに、〈町のシンクタンク ラボラトリ文鳥〉の活動に参画し、東京都豊島区上池袋での地域調査や、熊本県甲佐町での探究活動支援といったプロジェクトを通して、研究・実践・生活の往還について、仲間と議論しながら取り組んでいます。

※今後余裕ができたらやってみたいテーマ

・東京都城南地域における出版・印刷産業をめぐる地域史(自分自身のファミリーヒストリーの探究)


受賞

  1

論文

  13

MISC

  17

書籍等出版物

  3

講演・口頭発表等

  25

所属学協会

  10

共同研究・競争的資金等の研究課題

  17

学術貢献活動

  6

社会貢献活動

  12

メディア報道

  4