

辻本 侑生
基本情報
- 学位
-
学士(人文学)(2015年3月 筑波大学)修士(学術)(2022年3月 放送大学)
- 連絡先
- tsujimoto.yuki
shizuoka.ac.jp
- 研究者番号
- 80958950
- J-GLOBAL ID
- 202101008979780847
- researchmap会員ID
- R000026104
- 外部リンク
≪現在の関心≫
①災害、食と農、ケア、セクシュアリティなどのテーマについて、現代民俗学の観点から調査研究をしています。
②また、アカデミックな「調査研究」の枠を超えることにも関心を有しており、学術と社会実践の狭間の領域や、当事者研究のように自身の苦労に向き合う領域に、いかに現代民俗学からアプローチすることができるか、クィア理論や感情(史)研究など学際的な研究動向を参照しながら検討しています。この検討においては、民俗学で主たる方法とされてきたフィールドワークにこだわらない、多様な調査研究の方法論の可能性を探る作業も併せて進めています。
③さらに、自身が民間企業(シンクタンク)に勤務しながら大学院で学びなおした経験から、社会人の学びなおし(リカレント教育・成人教育)や、実務家と研究者の学び合いのあり方についても関心を持っています。この検討では(②と一見矛盾するようではありますが)、人類学・民俗学が共通して強みとしてきたフィールドワーク的なアプローチを、リカレント教育や成人教育、産学官連携等に活用する手法を模索しています。
≪2025年度の主な業務≫
■生涯学習・リカレント教育の推進業務(20%)
静岡大学地域創造教育センターで、公開講座の企画運営業務や、リカレント教育(社会人の学び直し)の推進に向けた業務を進めています。
■静岡県東部地域における地域連携業務(15%)
静岡大学未来社会デザイン機構の一員として静岡大学東部サテライト(伊豆市)の活動に参画し、地域住民の皆様が主体となって進められている歴史探求活動「青羽根柿木歴史大学」等に関わっています。
また、伊豆半島でかつて見られた焼畑や津波災害の伝承等についても情報収集を始めており、伊豆半島ジオパークを踏まえた地域づくりに、民俗学的視点を踏まえて貢献することを模索しています。これらの成果については、2025年中に複数の公開講座で発表予定です。
■現代民俗学に関する調査研究(50%)
2022-23年度に採択いただいた科研費(研究スタート支援)の研究成果を踏まえ、北東北地方における「危機」の民俗誌について、博士論文の執筆を進めています。
また、2025-27年度には採択いただいた科研費(基盤研究C)「地方都市における性的マイノリティの日常文化に関する現代民俗学的研究」により、性的マイノリティ・クィアの現代民俗学的研究を進めていきます。
このほか、民俗学史(科研基盤C)、焼畑と地域社会(科研基盤C)、災害とケア(日本災害復興学会)、睡眠薬の服薬アドヒアランス(ファイザーヘルスリサーチ振興財団)、地域福祉に向けた民俗学的実践(長野県原村)など、いくつかの研究プロジェクトに分担者として参画させていただいています。未だプロジェクト化するに至っていませんが、精神疾患(強迫症)の民俗学的研究にも着手しています。
■教育活動(10%)
静岡大学では全学教養科目として、前期は「地域と文化」(市民開放授業)、後期は「クィア・スタディーズへの誘い」(夜間主コース科目)を担当します。グローバル共創科学部では、フィールドワークの授業「コラボラティブ・ワークス」を担当します。また、オムニバスで「伊豆半島学」、「地域サステナビリティ概論」、「社会教育経営論」(教育学部)も担当します。
このほか、非常勤講師として関西学院大学(通年)、愛知大学(集中)、和洋女子大学(集中)で民俗学に関する科目を担当します。
企業等における民俗学・人類学的なフィールドワーク・発想法への関心の高まりに是非お応えしたいと考えており、企業向けワークショップ等も積極的に対応させていただいております。
■学会活動(4%)
現代民俗学会で、事務局業務の責任者(総務委員長)および編集委員を務めています。民俗学というアカデミズムの中でユニークな立ち位置を占めてきた領域から、これからの人文系の「学会」に求められるインフラ機能のあり方についても考えています。
■その他(1%)
民間企業+在野研究者→勤務しながら社会人大学院(通信制)→大学転職(任期付き→無し)、というやや変わったキャリアを歩んできたこともあり、人文系研究者とキャリアの関係性(特にアカデミア・民間企業等を行き来する可能性)についても関心をもっています。現在、株式会社LabBaseの博士学生支援プロジェクトに参画し、大学院生の方へのキャリア支援を行っています。
主要な研究分野
1主要な経歴
10-
2024年4月 - 現在
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2022年1月 - 2024年3月
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2015年10月 - 2021年10月
主要な学歴
3主要な委員歴
8-
2024年6月 - 現在
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2023年3月 - 2023年10月
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2020年6月 - 2022年5月
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2018年5月 - 2020年5月
受賞
2主要な書籍等出版物
5-
実生社 2023年10月20日 (ISBN: 491068610X)
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明石書店 2023年9月30日 (ISBN: 4750356530)
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実生社 2022年3月31日 (ISBN: 4910686037)
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文化書房博文社 2022年2月10日 (ISBN: 4830113251)
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鹿島出版会 2019年9月19日 (ISBN: 430607353X)
主要な論文
25-
「差別と排除の民俗学」研究会編『差別の現代民俗学 日常の中の分断と排除』明石書店 169-187 2025年3月31日
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静岡大学地域創造教育研究 (6) 1-12 2025年3月30日 査読有り
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弘前大学國史研究 (156) 44-52 2024年5月30日 査読有り
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現代思想 52(6) 33-41 2024年4月26日
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現代民俗学研究 (16) 35-47 2024年3月31日 査読有り
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文化人類学 88(3) 435-451 2023年12月31日 査読有り
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弘前大学國史研究 (154) 41-49 2023年5月30日 査読有り
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農村計画学会誌 41(4) 175-179 2023年3月23日
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日本災害復興学会論文集 (18) 11-20 2021年7月29日 査読有り
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農業と経済 86(6) 52-61 2020年6月1日
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現代民俗学研究 (12) 17-27 2020年3月31日
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福島県立博物館『山口弥一郎旧蔵資料調査報告書(福島県立博物館調査報告第41集)』 64-70 2020年3月20日
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現代民俗学研究 (10) 1-16 2018年3月31日 査読有り
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歴史地理学野外研究 (17) 25-38 2016年3月31日
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現代民俗学研究 (6) 39-54 2014年3月31日 査読有り
主要なMISC
41-
シルバー新報 (2025年3月21日号) 8-8 2025年3月21日
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図書新聞 (3673) 3-3 2025年2月1日
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政岡伸洋先生還暦記念日本民俗学講習会世話人編『記念誌 政岡伸洋先生還暦記念日本民俗学講習会』 55-61 2024年11月1日
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地域と大学(静岡大学地域創造教育センター) (49) 1-1 2024年9月13日
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フィールドワークという探索活動の可能性 (2) 18-27 2024年3月29日
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弘前大学地域創生本部・地域共創科学研究科『弘前大学で地域課題を解決する』 4-11 2024年3月14日
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日本民俗学 (317) 161-166 2024年2月29日
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菅豊先生還暦記念日本民俗学講習会世話人編『記念誌 菅豊先生還暦記念日本民俗学講習会』 11-18 2024年2月9日
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現代思想 50(12) 238-238 2022年9月27日
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現代民俗学研究 (14) 92-93 2022年3月31日 招待有り
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造景2021 149-151 2021年8月30日 招待有り
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人文×社会 1(2) 203-208 2021年6月15日
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岩本通弥・門田岳久・及川祥平・田村和彦・川松あかり編『民俗学の思考法 〈いま・ここ〉の日常と文化を捉える』慶應義塾大学出版会 246-247 2021年3月30日 招待有り
主要な講演・口頭発表等
20-
2025 Joint Annual Meeting of Taiwan Society for Medical Anthropology (TSMA) and East Asian Medical Anthropology Network (EAMAN) 2025年6月14日
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日本民俗学会第76回年会 2024年10月27日
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現代民俗学会2024年度年次大会 2024年5月18日
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日本民俗学会第926回談話会 2023年7月23日
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日本文化人類学会第57回研究大会 2023年6月4日
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地域安全学会春季研究発表大会 2023年5月27日
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東北植物学会第12回大会 2022年12月10日
主要な担当経験のある科目(授業)
21-
2025年10月 - 現在
-
2025年4月 - 現在
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2024年10月 - 現在
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2022年8月 - 現在
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2024年8月 - 2024年8月
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2022年4月 - 2024年3月
主要な所属学協会
11主要なWorks(作品等)
4主要な共同研究・競争的資金等の研究課題
33-
成城大学民俗学研究所 共同研究 2025年4月 - 2028年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)(国際・若手支援強化枠) 2025年2月 - 2028年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2024年4月 - 2027年3月
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日本災害復興学会 2024年度研究会活動助成 2024年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2022年4月 - 2026年3月
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ファイザーヘルスリサーチ振興財団 第33回 ヘルスリサーチ研究に関する研究助成 国内共同研究(満39歳以下) 2024年12月 - 2025年11月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援 2022年8月 - 2024年3月
主要な学術貢献活動
8主要なメディア報道
9-
静岡朝日テレビ https://news.yahoo.co.jp/articles/a5b745ccf9add65eb319113ea4327b0ef38e4a70 2025年3月10日 テレビ・ラジオ番組
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東奥日報 2024年2月11日 新聞・雑誌
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デーリー東北 2023年3月3日 新聞・雑誌
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朝日新聞デジタル 2022年12月10日 新聞・雑誌
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日々の新聞 2022年1月15日 新聞・雑誌
主要な社会貢献活動
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