基本情報

学位
修士(哲学)(2020年3月 慶應義塾大学)
学士(哲学)(2017年3月 慶應義塾大学)

連絡先
ootokeio.jp
J-GLOBAL ID
202001019436068769
researchmap会員ID
R000000794

外部リンク

ニーチェ哲学を分析系のスタイルで研究しています。

主たる目標は、ニーチェのテクストを綿密に読解するなかで、分析哲学の議論やそのクリアな手法を活用し、テクストに基づいた明晰かつ興味深い解釈を洗練された形で提示することです。

現在のところ、ニーチェは常識的な意味での事実や真理の存在を否定したのではなく、むしろそれらを前提とした科学も重視するような、現代哲学において自然主義とよばれる立場をとっていたのだと捉え、これを軸にしてニーチェ特有のさまざまな哲学的見解や議論を合理的かつ整合的に再構成していく、といった方針で研究を進めています。

学部生のときからこのスタイルでの研究を継続しており、修士課程の間には、分析系のニーチェ研究で国際的に著名な研究者が複数名在籍する英サウサンプトン大学(指導教授: Christopher Janaway)に1年間留学し、滞在中、英シェフィールド大学で開催された大規模なpostgraduate conferenceでの口頭発表も経験しました。

「分析系ニーチェ研究への招待:難解なニーチェ哲学をクリアに解釈する」(『フィルカル』5(1) 336 - 387 掲載)という入門記事では、そこで学んだことも活かし、英米を中心とした最先端の分析系の解釈の特徴と内容を整理したうえで紹介しています。この分野の詳細な読書案内も付しました。

また最近は、分析系ニーチェ研究書の翻訳にも精力的に取り組んでいます。

その他に、倫理学(とくに規範倫理とメタ倫理)、道徳心理学、行為論などへの関心もあります。


書籍等出版物

  2

MISC

  10

講演・口頭発表等

  2

その他

  5