共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2023年3月

極低出生体重児の成長発達と概日リズムの関連

日本学術振興会  科学研究費助成事業  若手研究(B)

課題番号
17K16305
体系的番号
JP17K16305
配分額
(総額)
2,600,000円
(直接経費)
2,000,000円
(間接経費)
600,000円

極低出生体重児は、乳幼児期から過敏性や相互応答の乏しさがみられ、発達過程で自閉性スペクトラム障害様の症状を呈する割合いが多いが原因は不明である。概日リズムの確立は、生涯を通じて生命の維持及び社会生活に重要な影響を及ぼし、乳幼児期には神経発達に深く関わっている。本研究は、極低出生体重児の概日リズムの確立と成長及び神経発達の関連を解明することを目的としている。具体的概要は、極低出生体重児を対象に新生児集中治療部入院中に唾液を採取しメラトニンとコルチゾールを測定して、その分泌の日内変動と新生児期から乳幼児期の成長発達の関連を調べることである。平成30年度に研究機関の倫理委員会に臨床研究「早産極低出生体重児の概日リズムの形成と乳幼児期の成長発達の関連」の審査を受けて承認後に、研究を開始した。
当該年度は、これまでに研究の同意を得た計38名の内8名について、唾液中のメラトニン、コルチゾール濃度の測定を行った。同時に、研究対象児38名の新生時期から乳幼児期にかけての成長、発達について情報収集を行った。研究対象児38名の背景は、在胎週数(中央値(四分位範囲)) 28.4(24.9-32.0)週、出生体重 977 (645-1400)g、測定時日齢 82(56-107)、測定時修正在胎週数 40.0(39.1-41.4)週であり、コルチゾール値は10名に日内変動がみられた。
次年度は、コルチゾール、メラトニンの日内変動の有無と、新生児期から乳幼児期にかけての成長、発達との関連について解析をすすめる。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K16305
ID情報
  • 課題番号 : 17K16305
  • 体系的番号 : JP17K16305