2014年4月 - 2018年3月
低出生体重児のストレス反応とグルココルチコイドレセプター遺伝子DNAメチル化解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
極低出生体重児31名の臍帯血、退院後血でグルココルチコイド(GR)遺伝子プロモーター領域の8つのCpGのメチル化率と周産期、新生児期要因の関係を解析した。臍帯血のメチル化率の平均値およびCpG#209のメチル化率は在胎期間と負の相関を認めた。退院後血と臍帯血の同CpGのメチル化率の差は、平均値およびCpG#209、#205において在胎期間と有意な正の相関を認めた。出生前ステロイド投与例は非投与例にくらべ臍帯血CpG#206のメチル化率が有意に高率であった。早産であるほどストレス反応を制御するGR遺伝子の一部CpGのメチル化率が出生前に増加し、生後のストレス反応に影響している可能性が示唆された。
- ID情報
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- 課題番号 : 26461641
- 体系的番号 : JP26461641