2020年4月 - 2024年3月
Eco-DRR施設群の性能評価および最適計画に関する基礎的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
当初研究対象の5河川(姉川、安曇川、北川、長良川、由良川)に加えて、令和2年7月豪雨で被災した球磨川における一体型モデル(降雨~流出~流下~氾濫の一連のプロセスを一体的に解析可能な水理モデル)の開発・改良を進めた。
安曇川・北川での解析結果から、霞堤群の有する機能を、①河川水位の低減効果,②パイピング緩和効果,③貯留効果,④氾濫流・内水排除効果,⑤氾濫域限定効果,⑥氾濫流速抑制効果の6つに分類し、それぞれ定量的に評価する方法論を確立した。また、球磨川の解析結果から、集水域・氾濫域にある農業幹線水路が、周辺の氾濫特性や支川・本川の水位変化に一定の影響を与えることを確認することができた。この他,長良川・姉川では、d4PDF領域気候モデルを用いた流出解析を実施し、2度上昇・4度上昇シナリオ時の河川流量の変化を明らかにした。
また、最適形状・配置を検討するための準備として、配置・形状による配置・形状による減災効果の違いについて、数値実験を通じてパターン別(河床勾配・氾濫域勾配、霞堤不連続部の開口部幅・控堤高・角度・長さ別)に整理した。
氾濫水理特性と氾濫原生態系との関連性を検討するための準備として、滋賀県内に現存する霞堤遊水地(堤内遊水地)を、①河川・水路の連続性(横断連続性)、②圃場整備の有無に着目して分類し、魚類生物調査を実施した(姉川、安曇川、大戸川、日野川)。横断連続性が高い遊水地では流水性・クリーク性・止水性の魚類が混在しており、魚類群集の多様度(NMDS指数)が高い傾向が確認された。
安曇川・北川での解析結果から、霞堤群の有する機能を、①河川水位の低減効果,②パイピング緩和効果,③貯留効果,④氾濫流・内水排除効果,⑤氾濫域限定効果,⑥氾濫流速抑制効果の6つに分類し、それぞれ定量的に評価する方法論を確立した。また、球磨川の解析結果から、集水域・氾濫域にある農業幹線水路が、周辺の氾濫特性や支川・本川の水位変化に一定の影響を与えることを確認することができた。この他,長良川・姉川では、d4PDF領域気候モデルを用いた流出解析を実施し、2度上昇・4度上昇シナリオ時の河川流量の変化を明らかにした。
また、最適形状・配置を検討するための準備として、配置・形状による配置・形状による減災効果の違いについて、数値実験を通じてパターン別(河床勾配・氾濫域勾配、霞堤不連続部の開口部幅・控堤高・角度・長さ別)に整理した。
氾濫水理特性と氾濫原生態系との関連性を検討するための準備として、滋賀県内に現存する霞堤遊水地(堤内遊水地)を、①河川・水路の連続性(横断連続性)、②圃場整備の有無に着目して分類し、魚類生物調査を実施した(姉川、安曇川、大戸川、日野川)。横断連続性が高い遊水地では流水性・クリーク性・止水性の魚類が混在しており、魚類群集の多様度(NMDS指数)が高い傾向が確認された。
- ID情報
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- 課題番号 : 20H04377
- 体系的課題番号 : JP20H04377
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
3-
河川技術論文集 28 31-36 2022年6月 査読有り筆頭著者
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土木学会論文集B1(水工学) 77(2) I_475-I_480 2021年12月 査読有り筆頭著者責任著者
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河川技術論文集 27 557-562 2021年6月 査読有り最終著者
講演・口頭発表等
7-
2023年3月17日
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ELR2022つくば 2022年9月22日
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日本生態学会第69回全国大会 2022年3月14日
-
第66回水工学講演会(オンライン) 2021年12月8日
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応用生態工学会第24回全国大会(北海道大会・オンライン) 2021年9月23日
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応用生態工学会2020年度Web研究発表会 2020年12月5日
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応用生態工学会2020年度Web研究発表会 2020年12月5日