共同研究・競争的資金等の研究課題

2012年4月 - 2015年3月

未来を生きる探究能力と科学力を備えた市民を育成する科学教育カリキュラムの開発

文部科学省  科学研究費補助金(基盤研究(B))  基盤研究(B)

課題番号
24300271
体系的課題番号
JP24300271
担当区分
連携研究者
配分額
(総額)
18,720,000円
(直接経費)
14,400,000円
(間接経費)
4,320,000円
資金種別
競争的資金

新旧の中学校理科教科書に記載された問いかけ文を探究過程の場面毎に類型化・集計し,内容の分野によって場面毎の問いの類型に違いがあることを明らかにした。TIMSS2011の結果をカリキュラム評価の観点から分析し,意図されたカリキュラムとして全国学力・学習状況調査が実施され,学習指導要領とともに達成すべき学力の具体像が示されたことも成績の伸びの要因のひとつとして考えられた。フランスの科学に関わる教科の教育プログラムおよび教科書の分析から、言葉を用いて適切に表現する活動を取り入れながら問題解決の流れに沿って学習を展開することで,科学の知識を習得するとともにそれを活用できるようになることが求められていることが明らかになった。授業においては,言葉(科学用語,図,スケッチ,表,グラフ,数字や記号などをも含む)を用いて自分の考えを話し言葉や書き言葉として適切に表出させる学習活動が学年に応じて設定されていることが窺えた。近年の理科教育研究における探究スキルに関する研究動向を日本および米国の理科教育関連学会誌等と比較した結果、近年の探究スキル育成に関する研究において探究スキルについての理解も重要視されていることを指摘した。教員養成については,近年の教員養成における理科教育の動向を日本理科教育学会にて発表した。また,博物館と学校が連携する実践事例の提案などを行った。探究能力の一つとしてモデリング能力を位置付けるという観点から、PISA調査に見られるモデルの活用能力、モデリング能力のラーニングプログレッションズに関する文献、アメリカの"A Framework for K-12 Science Education"などについてのレビューを行った。以上について,日本理科教育学会全国大会や,「理科の教育」誌における特集「未来を志向する理科教育課程の構築」において発表した。

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/24300271.ja.html
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-24300271
ID情報
  • 課題番号 : 24300271
  • 体系的課題番号 : JP24300271