共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

学びのポートフォリオ共有による園と保護者の連携に関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 佐藤 朝美
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  • 椿本 弥生
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  • 荒木 淳子
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  • 堀田 博史
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  • 松山 由美子
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  • 中村 恵
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  • 松河 秀哉

課題番号
17K01155
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円
資金種別
競争的資金

本研究は、保護者の子ども理解を促すために、園での子どもの体験や学びを共有する方法を検討し、園と家庭が連携するポートフォリオの開発を行うことを目的としている。家庭の連携(Family Involvement)に関わる先行研究からは、園と保護者が「パートナーシップ」の関係性を構築していくことが重要であることが分かった。パートナーシップとは、同等の関係であると同時に、同じ役割を担うのではなく、子どもの成長、学習、発達に相補的な異なる貢献をすることを理想としている。
昨年より現状の課題を検討するために、「i アルバム」システムを導入している園を対象に予備調査を行っており、今年度は、保護者のインタビューを行った。その結果、保護者は、園の情報を得るだけで、十分活用しておらず、保護者からの家庭状況等の情報提供は少ないということが課題として抽出された。
そこで、保護者が園から提供された情報をもとに子どもの成長や学びについて深く考えていくために、園生活や活動の意義、園や先生の役割、保護者の成長と園との関連について振り返る支援を行うワークショップ(以下WS)を開発・実践した。具体的には、「iアルバム」に蓄積された写真を用いてデジタルストーリーテリング(以下DST)の活動を行うものである。「iアルバム」導入園15組(年長親子6組-男児2名・女児4名、年中親子5組-男児2名・女児3名、年少親子3組-男児1名・女児2名)に参加してもらった。WSの事前事後アンケート、DST作品とWSプロトコルを踏まえた保育者のインタビューを実施し、評価データとした。分析の結果、WSにより子どもの成長だけでなく、保護者自身の振り返りが促されている様子がみられた。また保育者からは、本WSのDST作品やWSプロトコルから、「子どもを共に育てる」気持ちを共有できたという見解が示され、ポートフォリオ活用の方法を見出すことができた。