共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2020年3月

幼児の学びと保育者の保育を支援するタブレット用アプリとその活用に関する実証的研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 松山 由美子
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  • 森田 健宏
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  • 松河 秀哉
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  • 堀田 博史
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  • 奥林 泰一郎
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  • 佐藤 朝美
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  • 深見 俊崇
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  • 中村 恵

課題番号
17K01166
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円
資金種別
競争的資金

平成30年度は、次の2つの課題に取り組んだ。
(1)保育現場における実践を通した実証実験の実施及び評価・考察
設定保育で使用している園では、使用する年度の5月と年度末で「好奇心」「自己表現力」「頑張る力」などについて、ルーブリックを用いて評価を試みた。全ての項目で全体的に高まりが見られた。自由保育で使用している園では、利用頻度は下がっているが、幼児や保育者の写真をもとに遊びの方向性の確認や振り返りで集団活動に活用することで、一人ひとりの学びがより深まり、集団としての成長も見られると保育者から評価を受けた。より継続が長い園では、ポートフォリオの作成にASCAを活用し保護者連携のツールとしての活用を試みた。また、ASCAとしての活用だけではなく、ネット検索機能、急病の幼児のための医師等への連絡ツールとしての活用、遠隔交流としての活用を考え一部実践していた。
(2)国外の保育現場における、タブレットを活用した保育の成果と課題の収集
韓国ソウル市 KOWON Support Center for Childrenの協力を得て、ソウルでの幼児向けのアプリ開発及びタブレットを含めた保育現場でのICT活用について見学及び聞取調査を実施することができた。韓国では、アプリ開発がヌリ課程に基づいて行われていること、必ず幼児教育の専門家や元園長など保育を理解している者をスタッフチームに入れて開発していること、教科書や絵本の販売や保育者研修など他の業務での実績があるためその実績をもとに開発を行うため、インフラも含めた提供を無料で行っていること等が明らかになった。また、保育者研修を担当する区のセンターでは、アプリを使うことに対しては否定はしないが、ただアプリを使うのではなく、それを現場の幼児にどう合わせて活用するかが重要であると保育者の役割の重要性を指導することが分かった。