基本情報

所属
北海道大学 医学(系)研究科(研究院) 講師
学位
医学博士(北海道大学)

研究者番号
80597659
J-GLOBAL ID
201201076189223498
researchmap会員ID
B000226072

外部リンク

セロトニン・ドパミン神経系を中心に、モノアミン神経系が情動(不安、恐怖、うつ、喜び、衝動性など)を制御する神経メカニズムを解明しようとしています。光遺伝学(オプトジェネティクス)やDREADD、CRISPR/Cas9(ゲノム編集)、カルシウムイメージングなどの手法と動物の行動解析を組み合わせて取り組んでいます。

クラシックな神経系を先端手法で解析することで、これまでの謎が解けるはず(たぶん)、というスタンスです。特に行動解析を得意としているので、既存行動課題の改良や独自開発もしています。

いずれは上記の情動に異常をきたす精神疾患の治療法開発までつなげたいと考えているので、大まかな神経回路だけではなく、関与する受容体のサブタイプまで特定することを心がけています。受容体が分かれば脳に直接アクセスできなくても、受容体に作用する薬を飲むことである程度狙った神経回路を動かせるからです。

しかし、受容体が都合よく狙った回路だけにあるということはほとんどありませんから、狙ったところ以外にも影響-副作用-が出ます。うつ病を治そうと思ったら、不安は増加してしまった、というようなことです。研究する情動の内容が上記のように多岐にわたるのは、この副作用を回避するためでもあります。

以上の取り組みは様々な分野の知識、技術が要求されるため、私は共同研究者たちと共にこれらの問題に取り組んでいます。しかしそれ以上に、これらの取り組みには多大な労力が必要です。挑戦的な研究に一緒に取り組んでくれる熱意ある学生たちを私は待ち望んでいます。

(大学院生募集要項)
https://www.med.hokudai.ac.jp/graduate/admissions/
(所属研究室HP)
https://hokudai-neuropharmacol.net/


経歴

  4

論文

  61

MISC

  56