共同研究・競争的資金等の研究課題

2004年 - 2007年

フィールドの語りをとらえる質的心理学の研究法と教育法

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
16330131
体系的課題番号
JP16330131
担当区分
その他
配分額
(総額)
16,820,000円
(直接経費)
15,800,000円
(間接経費)
1,020,000円

質的心理学の研究法と教育法の方法論の整備と体系化を目的に,国内外で,ナラティヴ(語り・物語)アプローチによる質的心理学の「渦」を生成する実践的アクション・リサーチを実施した。「研究会」「文献」「国際ネット」の3班を構成した活動概要は,以下の6つにまとめられる。
1. 「共同研究会」と「企画プロジェクト」の実施(H16-19年度)
「人生・歴史」「教育・福祉」「社会・地域」の3つの中核的フィールドを設定し,多様な内容・方法・場所を組み合わせた研究会や学会活動において企画プロジェクトを実行した。
2. 「文献講読会」の開催と「文献検索・収集」の組織化(HI6-19年度)
ナラティヴ心理学や質的方法論の文献を整備し,文献資料データ・ベースとして共同利用できる体制を整え、海外文献の講読会を開催した。
3. 「国際交流とウェブサイトによる情報発信」の実施(Hl6-19年度)
ウェブサイトにより、質的研究の情報拠点をつくった。積極的に海外研究者と国際交流を行い,海外の学会で積極的に発表した。
4. 「ナラティヴデータ分析合宿」「協働ワークショップ合宿」(H17-19年度)
研究者が自ら専門的に深く学びながら,専門領域を超えて,若手研究者や大学院生を教育できる多重機能をもつ合宿を,3年度にわたり3回企画した。
5. 「ナラティヴとゲーム・ワークショップ」の実践。(Hl6-19年度)
「ナラティヴ」と「ゲーム」との理論的・方法的合流を試みた。「クロスロード・ゲーム」「説得納得ゲーム」「人生すごろくゲーム」などのワークショップを行うと共に、ゲームを協働製作・実施・討論する新しいナラティヴ実践を試みた。
6. 著書『質的心理学の方法-語りをきく(やまだようこ編新曜社)』と報告書の刊行(H19年度)
科研の成果を集大成し,新しい未来を生成する「著書(305頁)」と「報告書(449頁)」を刊行した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16330131
ID情報
  • 課題番号 : 16330131
  • 体系的課題番号 : JP16330131