2002年
図書館関連団体文書にみる米国における「インフォメーション・リテラシー」の変遷
日本教育工学雑誌
- 巻
- 26
- 号
- 2
- 開始ページ
- 95
- 終了ページ
- 104
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.15077/jmet.26.2_95
- 出版者・発行元
- 日本教育工学会
本稿では,米国における「インフォメーション・リテラシー」の定義と教授法開発の展開を,そのイニシアチブをとってきた図書館関連団体の公式文書に基づいて展望した.早くは1970年代に,情報の激増の時代にむけてインフォメーション・リテラシーの教授の重要性が指摘されていた.1989年に,ALAインフォメーション・リテラシーに関する会長諮問委員会報告書の中で,その後広く参照されることとなった定義が示され,以降は特に教授法の開発が進められることとなった.インフォメーション・リテラシーを情報探索のプロセスに基づいて考える,プロセス・アプローチによる教授法が広く認められるようになった.そして,1998年にAASLとAECTによって発表された新しい学校図書館基準『インフォメーション・パワー : 学習のためのパートナーシップの構築』は,インフォメーション・リテラシーの教授を学校図書館メディア・プログラムの核にすえるに至った.
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.15077/jmet.26.2_95
- ISSN : 0385-5236
- CiNii Articles ID : 110003026465
- CiNii Books ID : AN00368220