論文

査読有り
2017年5月

出生時の気管挿管確認に超音波検査が有用だった2例

日本周産期・新生児医学会雑誌
  • 竹内 秀輔
  • ,
  • 新井 順一
  • ,
  • 日向 彩子
  • ,
  • 鎌倉 妙
  • ,
  • 永藤 元道
  • ,
  • 星野 雄介
  • ,
  • 雪竹 義也
  • ,
  • 宮本 泰行

53
1
開始ページ
156
終了ページ
159
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本周産期・新生児医学会

症例1は在胎24週3日に662gで出生した男児で、蘇生の初期処置に反応がなく、無呼吸が持続したため、生後30秒から陽圧換気を開始、生後2分に気管挿管を行い、胸骨圧迫を開始したが、呼気CO2検知器は変色しなかった。生後3分に超音波検査で気管挿管を確認し、生後5分で徐脈は改善し、生後6分には呼気CO2検知器の変色が認められた。症例2は在胎33週5日に2704gで出生した女児で、胎児期より胎児水腫と乳び胸腹水を認めた。蘇生の初期処置に反応がなく、生後30秒から陽圧換気を開始し、生後1分に気管挿管したが、呼気CO2検知器は変色しなかった。超音波検査で気管挿管を確認後、生後3分に胸腔穿刺し、酸素化の改善とともに呼気CO2検知器の変色を認めた。

ID情報
  • ISSN : 1348-964X
  • 医中誌Web ID : 2017351155

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