2019年8月 - 2021年3月
超音速大気の運動エネルギーを活用した革新的大気吸い込み式小型電気推進機の原理実証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援 研究活動スタート支援
近年,地球周回軌道に残された宇宙ゴミの増加が問題となっている.そこで注目しているのが高度200 km程度の超低軌道である.この軌道を回る物体は,薄く存在する大気による抵抗のため宇宙ゴミにならない.軌道の維持には推進機が必要であるが,取り込んだ大気を推進剤として利用する電気推進が実現できれば、故障しない限り半永久的な軌道維持が可能である。本研究では、新しい特徴をもった大気吸い込み式電気推進機を提案し,これを実際に設計,製作し,さらに希薄な空気に対して実際に作動することを確認した.しかしながら,用いた気流は超低軌道環境を十分に模擬できておらず,実現には更なる研究が必要である.
- ID情報
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- 課題番号 : 19K23486
- 体系的課題番号 : JP19K23486