2021年3月
低遅延実装のMidori128に対する電力解析攻撃とその評価
電子情報通信学会技術研究報告, IEICE-HWS
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- 巻
- 120
- 号
- 401
- 開始ページ
- 108
- 終了ページ
- 113
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 電子情報通信学会
軽量暗号Midoriは低消費電力動作を指向した暗号アルゴリズムとして提案され,電源供給に課題のあるIoTデバイスのセキュリティ対策として重要である.また,低消費電力動作と同時にリアルタイム性も求められるIoTデバイスでは,低遅延を指向したハードウェア実装方式が適している.一方で,軽量暗号にはサイドチャネル攻撃の脅威が顕在化しており,耐タンパ性の検証が非常に重要である.ブロック長が128bitsのMidori128の低遅延実装回路に対しては,電力解析攻撃の耐タンパ性評価がこれまでに報告されておらず,耐タンパ性評価は急務である.従って本研究では,Midori128を指向した電力解析攻撃手法について提案する.また,評価ボードを用いた実証実験は,Midori128において電力解析攻撃のリークが生じていることを示した.