基本情報

所属
獨協大学 国際教養学部 言語文化学科 特任講師
学位
博士(社会学)(2021年3月 一橋大学)

研究者番号
10906902
J-GLOBAL ID
202001004685701601
researchmap会員ID
R000004895

 近代学問の草創期において歴史(学)の享受者となっていった人々を掘り起こすことで、歴史学と社会との関係のあり方について考えています。

1)「好古家」の蒐集活動と歴史意識(19世紀)
 埼玉県域を主なフィールドに、「好古家」のコレクションを研究しています。彼らは、古いものに強い関心を抱き、書籍や古文書、考古資料などの蒐集に励んでいました。集められた膨大なコレクションを、随筆を手がかりとして紐解くことで、幕末から明治にかけての歴史意識の特質について考えています。

 

2)アカデミズム周辺の国学ネットワークの広がり(19世紀)
 書簡や刊行物を手がかりとして近代アカデミズムと在野の間にまたがる国学ネットワークを解明することを目指しています。そこでやりとりされたモノや思想を分析することで、埋もれた人的・知的資源を掘り起こし、近代人文学の形成を支え規定した見えざる基盤を明らかにしていきます。


3)在野研究者の力量とアカデミズムとの協働・葛藤(20世紀)
 在野研究者が遺したコレクションと著作とを対照させていくことで、市井の人々による資料蒐集・歴史研究の手腕を探っています。併せて、資料蒐集や研究成果をめぐるアカデミズムとの相互関係についても注目しています。

 

 「好古家」の蒐集活動とその遺産が、アカデミズム内外の歴史研究に与えた影響までを見通すことで、彼らを含めた新しい史学史の描き方を模索しています。

 

Photo by Takumi Takahashi


書籍等出版物

  9

論文

  11

講演・口頭発表等

  29

MISC

  18

担当経験のある科目(授業)

  16

共同研究・競争的資金等の研究課題

  3

社会貢献活動

  54