2016年
デザインのユニバーサル性に配慮した動的サインの表現様式の研究:羽田空港国際線旅客ターミナルでの評価実験
日本デザイン学会研究発表大会概要集
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- 開催年月日
- 2016年 - 2016年
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 主催者
- 日本デザイン学会
2020年には多くの外国人が訪れることが見込まれ,駅や空港などの施設の混雑発生頻度の増加が懸念されている.施設での混雑発生は,利用者が目的地に向かうことを阻害する.そのため,混雑状況を踏まえて施設利用者を適切かつ安全に案内する技術が求められている.利用者を目的地まで案内するために,従来から施設には案内や誘導を行うための固定標識(以下,固定サイン)が設置されてきた.しかし,従来の固定サインは,情報内容や表現様式が変更できず,混雑状況のように変動する情報を提示することは難しい.そこで我々は,状況に応じた情報提示が可能なサイン(以下,動的サイン)にて施設利用者を適切に案内することを検討している.動的サインは公共の施設で利用するため,誰もが分かりやすい必要がある.しかし,そのような動的サインの設計指針は未だ定められていない.そこで,本研究では,動的サインの設計と評価を行い,動的サインの設計指針の一端を明らかにする.本稿では表現様式がサインの理解性に与える影響について,羽田空港国際線旅客ターミナルにて評価実験を行った.実験の結果,国籍や年齢の違いがサインの理解性に影響を与えることが示唆された.