2011年 - 2011年
歯科補綴治療介入によるインクレチンを介した糖尿病予防効果の実証
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
Glucagon-like peptide 1(GLP-1)はインクレチンの1つであり、グルコースに反応して小腸より血中へ分泌され、膵臓を刺激しインスリンの分泌を促す。本研究では咀嚼とインクレチン分泌、食後の血糖値との相関を解明するため、30名の被験者を1.片側咀嚼群、2.早食い群、3.1口30回咀嚼群の計3群に分けテストミールの摂取を行い、それぞれの血糖値、血中インスリン濃度および血清の活性型GLP-1を測定した。その結果、血糖値とインスリン濃度に関してはいずれの咀嚼群もベースラインと有意な差は認めなかった。一方、活性型GLP-1濃度は1口30回咀嚼群でのみ有意に上昇し、咀嚼によりGLP-1分泌が亢進することが示唆された。
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- 課題番号 : 23659906
- 体系的課題番号 : JP23659906