共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

汎用的な範疇文法ツリーバンクの構築

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)
  • 窪田 悠介
  • ,
  • 峯島 宏次

課題番号
18K00523
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

本研究では、理論言語学と自然言語処理の両分野での研究資源として活用できる、汎用的な範疇文法のツリーバンクを構築する。範疇文法は、深い解析を用いた意味解析を行うための基盤として、意味処理に関する研究が本格化しつつある自然言語処理研究において現在注目を集めている言語理論である。また、理論言語学研究においても、ツリーバンクやパーザーなどを心理言語学的モデリングのためのリソースとして用いる、経験科学としての新たな手法に注目が集まっており、数学的に厳密な基盤を持つ言語理論である範疇文法の、言語理論としての側面に特に注目が高まっている。このため、言語学的な知見を正確に反映したツリーバンクを構築することにより、自然言語処理研究と理論言語学研究を結びつけた新たな学際的研究領域における研究を飛躍的に促進することができると考えられる。
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本研究では、理論言語学と計算言語学の研究者の共同研究として範疇文法ツリーバンクの構築に取り組み、理論言語学、自然言語処理両分野を取り結ぶ学際的な研究領域の活性化に寄与することを目指す。本年度は、本研究を開始する前に始めていた予備的研究の結果に基づき、以下の項目に関する作業を集中的に進めた。(1) 変換元である句構造文法ツリーバンクから自動で範疇文法ツリーバンクを生成する工程の精緻化。(2) 項構造の変更を伴う、いわゆる複雑述語の扱いを言語学的に妥当なものとするための後処理の工程の設計と実装。