2020年4月
【関節の機能解剖学的特性からみた理学療法実践 体幹編】胸郭の機能解剖学的特性からみた理学療法実践
理学療法
- ,
- ,
- 巻
- 37
- 号
- 4
- 開始ページ
- 323
- 終了ページ
- 341
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)メディカルプレス
1.胸郭は、頸椎や肩甲帯、腰部骨盤帯などと複合的に機能するシステムを有しており、体幹に安定供給を図る。2.胸郭は機能的に上位胸郭グループ、下位胸郭グループ、浮遊助グループに分類することができ、その分類を基にした胸郭の動きには3つのバリエーションを有すると考えられる。3.安静立位で前額面上の骨盤と胸郭の長軸関係は一致しておらず、約90%の割合で胸郭は骨盤に対しわずかに左側方偏位を呈する。これにより胸郭内では不均衡な力作用が生じ、胸郭配列に異常を来す。4.胸郭配列において、そのニュートラル化は、体幹に作用する筋群の安定した働きを再現させるための1つの指標となり得る。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 0910-0059
- 医中誌Web ID : 2020266119