共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2023年3月

航空機操縦士訓練課程で必要な英語力の特定と自律学修システムの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業  基盤(C)

課題番号
19K00835
体系的課題番号
JP19K00835
担当区分
研究分担者
配分額
(総額)
191,725円
(直接経費)
147,481円
(間接経費)
44,244円
資金種別
競争的資金

2021年度は、VR(Virtual Reality)機器とフライトシミュレータゲームソフトを利用した簡易的シミュレータ(以下、FS)の第1ステージとなる段階を完成させた。COVID19感染拡大が収まる気配を見せない中、コンテンツとなる無線でのやり取りや教官とのやり取りといった具体的な教材用データを収集することは叶わなかったが、教材提供メディアについて、飛行教官との話し合いの中でフライトシミュレータソフトを使い、Head Mount Display(HMD)を使ってのVR環境下で遭遇場面を再現し英語での描写等の練習をする形態について検討を進め、FSの第一段階を完成させた。このFSにより操縦士は自律的学習が可能になる。このシステムでは操縦動作を行いながら実際の使用状況下で英語使用の訓練が可能である。
教材用データ収集は叶わなかったが、これまでに収集した訓練場面の録画資料から「教官との機内でのやり取り」の文字起こし・分析を進め、飛行中に頻出する語彙や文構造等の言語的特徴を特定した。専門性が高い内容であることや文字起こしを担当できる学生が少ないことなどから、分析可能なデータは少なかったが、非常に貴重な分析結果が得られた。また、今後開発予定の無線リスニング用教材には外国語訛り(foreign accents)の要素を取り入れるため、中国語母語話者による無線発話を日本語母語話者・英語母語話者と比較し、日本語を母語とする操縦士の聞き取りを阻害する言語的特徴も特定した。これらの調査・分析により、今後教材開発を進める際の知見を得ることができた。分析結果については2021年度学術学会等で発表した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K00835
ID情報
  • 課題番号 : 19K00835
  • 体系的課題番号 : JP19K00835

この研究課題の成果一覧

論文

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講演・口頭発表等

  3