2021年3月
聖路加国際大学卒業生のキャリアの傾向と年次推移 聖路加国際大学看護教育100周年記念卒業生動向調査から
聖路加国際大学紀要
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 7
- 号
- 開始ページ
- 27
- 終了ページ
- 36
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 聖路加国際大学
本研究の目的は聖路加国際大学の卒業生の卒後のキャリアの傾向を把握すること,および専門性の向上,研鑽の状況や地位達成の状況を明らかにすることであった。2019年10月から2020年1月の期間に,聖路加国際大学およびその前身校で看護基礎教育,大学院教育を受けた者を対象に,郵送法による自記式質問紙調査またはオンライン調査システムを用いたウェブ調査により,卒後のキャリアの動向や専門性向上のための研鑽,地位達成の状況を回答してもらった。1,262名から回答があり,そのうち聖路加国際大学およびその前身校で看護基礎教育を受け,キャリアの動向に関する項目に不備がない971名のデータを集計・分析した。その結果,以下のことが明らかになった。(1)回答者のほぼ全員が就労経験を有しており,これまでのキャリアにおいて,職場を変わる経験をしている者が多数を占めていた。(2)主たる仕事の種類として「医療・福祉臨床」が占める割合は全体として多いが,卒後の期間が経過するごとに減少し,「看護教育・教育機関」に従事する者の割合が増加していた。(3)卒後の年数が経過するにつれて就業率は低下するが,卒業年次が新しいほど,就業率の低下は抑えられていた。(4)修士号,博士号取得者が一般の看護職よりも多かった。(5)指導的地位にある職の経験状況については,中等後教育機関における教授が最も多く,教育・学術関係の職の経験者が多かった。(著者抄録)
- ID情報
-
- ISSN : 2189-1591
- 医中誌Web ID : V319210004