2014年1月
過酸化水素を含む高温水に曝したことによるステンレス鋼の応力腐食割れ及びき裂の外層酸化物分布に及ぼす温度の影響
Journal of Nuclear Materials
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- 巻
- 444
- 号
- 1-3
- 開始ページ
- 454
- 終了ページ
- 461
- 記述言語
- 英語
- 掲載種別
- DOI
- 10.1016/j.jnucmat.2013.10.031
沸騰水型原子炉(BWR)の運転温度よりも低い温度において、ステンレス鋼(SS)の応力腐食割れ(SCC)に及ぼす過酸化水素(H$_{2}$O$_{2}$)の影響を評価するため、H$_{2}$O$_{2}$を含む561$\sim$423Kの高温水中でき裂進展試験を行った。小型コンパクト・テンション(CT)試験片を熱鋭敏化304SSから作製した。100ppbのH$_{2}$O$_{2}$を含む561Kの高温水中での試験では、CT試験片のサイドグルーブ近傍に粒界型SCC(IGSCC)の小さな領域が認められたにもかかわらず、423及び453KではCT試験片の中央部までIGSCC領域が拡大した。SCCに及ぼすH$_{2}$O$_{2}$の影響はBWR運転温度よりも低い温度で著しく現れた。き裂中の環境を評価するため、破面及び疲労予き裂上の外層酸化物分布をレーザーラマン分析により調べるとともに熱平衡計算を行った。
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- ID情報
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- DOI : 10.1016/j.jnucmat.2013.10.031
- ISSN : 0022-3115