MISC

1998年1月

放射性汚染物質を瞬時に取り去るレーザークリーニング技術

原子力eye
  • 鈴木 美寿
  • ,
  • 萩原 正義
  • ,
  • 中村 真毅
  • ,
  • 上原 典文
  • ,
  • 須藤 収
  • ,
  • 宮本 泰明

44
10
開始ページ
50
終了ページ
53
記述言語
日本語
掲載種別

放射性物質で汚染された構造材料や機械などの表面から、汚染物質だけを瞬時に取り去る「レーザークリーニング技術」を実験的に確証した。ステンレス鋼表面に硝酸ウラン溶液を滴下したものや、ウラン雰囲気中に長期間さらした鉄材を、レーザー照射してその除染能力を測定した。使用したレーザーは、最大出力が1200W、繰り返し速度が100Hzの炭酸ガスレーザーである。パルスを2$\sim$3回照射して、硝酸ウランを滴下したものは照射後表面において残存ウランが確認されず、ウラン雰囲気中の鉄材では99\%の除染が確認できた。さびなどは、照射回数を100回にすると、除去深さが母材にまで達し完全除去も可能である。レーザークリーニング技術は、ドライプロセスで、化学薬品や研磨材を使わないために二次的な廃棄物が低減できること、また、作業者の被爆が問題となる高線量下での除染対象物に対して、ファイバー伝送による遠隔操作が可能である等の利点

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?4048048
ID情報
  • ISSN : 1343-3563

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