MISC

2014年

左胸腔アプローチによるロボット支援下拡大胸腺―胸腺腫摘出術を施行した1例

日本呼吸器外科学会雑誌
  • 川田 順子
  • ,
  • 神崎 正人
  • ,
  • 吉川 拓磨
  • ,
  • 前田 英之
  • ,
  • 村杉 雅秀
  • ,
  • 大貫 恭正

28
5
開始ページ
620
終了ページ
625
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.2995/jacsurg.28.620
出版者・発行元
The Japanese Association for Chest Surgery

胸腺腫合併重症筋無力症に対し,ロボット支援下拡大胸腺―胸腺腫摘出術を施行した症例を経験したので報告する.症例は50歳女性.右眼瞼下垂と両上肢筋力低下を主訴に近医を受診し,精査の結果,重症筋無力症(MGFA class IIa)と診断された.精査加療目的に当科紹介受診.胸部computed tomographyで前縦隔に46×35 mmの腫瘤を認めた.手術は左胸腔よりアプローチし,ダヴィンチサージカルシステムを用いて行った.ポート作成後,胸腔内に二酸化炭素を送気した.左横隔神経の前方で縦隔胸膜を切開し,胸腺左葉下極より上極まで剥離した.その後,対側である右縦隔胸膜を切開し,右横隔神経に注意しながら胸腺右葉も下極から上極の順に剥離し,胸腺および胸腺腫を摘出した.病理診断はtype B2,正岡分類I期であった.二酸化炭素送気で,左胸腔アプローチでも良好な視野の下に安全に手術を施行することができた.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.2995/jacsurg.28.620
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130004678890
ID情報
  • DOI : 10.2995/jacsurg.28.620
  • ISSN : 0919-0945
  • CiNii Articles ID : 130004678890
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000259837688

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