2019年6月15日
HPKI認証の特長を考慮した在宅医療介護システムにおける患者情報の開示先制御
情報処理学会論文誌
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- 巻
- 60
- 号
- 6
- 開始ページ
- 1228
- 終了ページ
- 1237
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
医療介護の場が病院から在宅へ移行するのにともない,医療介護従事者間の効率的な情報共有のためにICTシステムの活用が進んでいる.システムには患者の病状等の機微な情報が登録されるため,データベースの暗号化が望まれる.一方で,医療介護の特性から,平常時は,患者の担当従事者のみにアクセスを制限し,緊急時には,有資格者であれば,担当でなくともアクセスできる等,柔軟な開示先制御が求められる.本論文では,開示先制御が可能な暗号化方式として,RSA暗号を用いる方式と,暗号文ポリシー属性ベース暗号(CP-ABE)を用いる方式の2つを提案する.従事者本人および属性(保有資格)の認証には,保健医療福祉分野における公開鍵基盤(HPKI)を用いる.暗号化・復号の処理時間を評価した結果,RSA暗号方式はCP-ABE方式に比べ,短時間で処理されることが分かった.CP-ABE方式においても,システムとして実用可能な処理時間で動作することを確認した.
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/170000150387
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00116647
- URL
- http://id.nii.ac.jp/1001/00197681/
- ID情報
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- ISSN : 1882-7764
- CiNii Articles ID : 170000150387
- CiNii Books ID : AN00116647