2020年4月 - 2024年3月
東アジアにおける「資本主義」概念の成立ーW. ゾンバルトの影響を中心に
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
2021年度は、研究課題である東アジアにおけるW.ゾンバルト資本主義論の受容史、具体的には河田嗣郎、難波田春夫をはじめとする戦前・戦時に活躍していた経済学者のゾンバルト受容について、2021年8月に行われた欧州日本研究協会第16回国際大会で、「The Ideal of Social Policy: Kawada Shiro’ Analysis of Capitalism and Urban Social Problems」と題し、報告を行った。また、同年10月に開催された国際ワークショップで、「Fudo, Volksgeist and the “Japanese Economy” of the Totalitarianism: The Wartime Economic Thought of Naniwada Haruo」という題で発表をおこなった。欧州日本研究協会第16回国際大会では、国内外から近代日本社会政策思想に関する専門家も多く参加していたこともあり、グルーバル的視点からみた社会政策思想における日欧往来に関して、多くの刺激を獲得することができた。
それに、清末から民国期における中国の経済雑誌の調査で、これまでほとんど知られていなかった中国におけるドイツ経済思想の受容全貌を明らかにして、2021年12月に開催された国際シンポジウム「ドイツ社会科学の近代東アジア」で、「The German Impact on the Economy Thought in Republic China」という報告を行った。このシンポジウムで、1920年代の中国におけるゾンバルト著作の流布が経済思想における中独交流の文脈から論じるとともに、世紀転換期におけるドイツ社会科学(Sozialwissenschaften)が世界的範囲で影響を及ぼしていた背景に本研究の意義を再考する機会をえたのである。
それに、清末から民国期における中国の経済雑誌の調査で、これまでほとんど知られていなかった中国におけるドイツ経済思想の受容全貌を明らかにして、2021年12月に開催された国際シンポジウム「ドイツ社会科学の近代東アジア」で、「The German Impact on the Economy Thought in Republic China」という報告を行った。このシンポジウムで、1920年代の中国におけるゾンバルト著作の流布が経済思想における中独交流の文脈から論じるとともに、世紀転換期におけるドイツ社会科学(Sozialwissenschaften)が世界的範囲で影響を及ぼしていた背景に本研究の意義を再考する機会をえたのである。
- ID情報
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- 課題番号 : 20K13463
- 体系的課題番号 : JP20K13463
この研究課題の成果一覧
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論文
5-
帝京大学国際日本学研究(創刊号) (1) 49-64 2023年3月 査読有り
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歴史教学問題(CSSCI) 2022年(5) 14-24 2022年12月 査読有り招待有り
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The International History Review 45(3) 462-477 2022年11月18日 査読有り
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史學月刊(CSSCI) 2021(11) 107-117 2021年11月 査読有り
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学術研究(CSSCI) 2021年(8) 121-130 2021年8月 査読有り招待有り
MISC
3-
International Review of Social History 66(1) 144-147 2021年4月 招待有り
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Max Weber Stiftung, Research Blog "Max Weber in der Welt" 2021年1月11日 招待有り
講演・口頭発表等
9-
2024年度日本経済思想史学会大会(第35回大会) 2024年5月19日
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17th International Conference of the European Association of Japanese Studies 2023年8月19日
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経済学史研究会第260回例会(関西学院大学) 2022年12月3日 招待有り
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シンポジウム:新時代に向ける国際日本研究:理論と方法(復旦大学日本研究センター) 2022年9月24日 招待有り
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研究会:日独近代化における〈国民文化〉の諸相(立教大学) 2022年9月17日 招待有り
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Der 7. Deutsch-Asiatischer Studientag Literatur- und Geisteswissenschaften (Mori-Ôgai-Gedenkstätte, Berlin) 2021年12月17日 招待有り
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(Symposium) Globalizing the Social Sciences: German-East Asian Entanglements in the 19th and 20th Century (DIJ Tokyo, DHI Rom, Max Weber Stiftung China Branch Office) 2021年12月9日 招待有り
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Contested Knowledge in a Connected World 2021年9月17日 BMBF, Max Weber Stiftung 招待有り
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国际学术研讨会“20世纪以来的中华学术与外来思想”(華東師範大学・中国社会科学院歴史理論研究所) 2021年1月9日 招待有り
学術貢献活動
1-
企画立案・運営等DIJ Tokyo, German Historical Institute Rom, China Branch Office of Max Weber Stiftung 2021年12月9日