共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2024年3月

東アジアにおける「資本主義」概念の成立ーW. ゾンバルトの影響を中心に

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究
  • 周 雨霏

課題番号
20K13463
体系的課題番号
JP20K13463
配分額
(総額)
2,340,000円
(直接経費)
1,800,000円
(間接経費)
540,000円

2021年度は、研究課題である東アジアにおけるW.ゾンバルト資本主義論の受容史、具体的には河田嗣郎、難波田春夫をはじめとする戦前・戦時に活躍していた経済学者のゾンバルト受容について、2021年8月に行われた欧州日本研究協会第16回国際大会で、「The Ideal of Social Policy: Kawada Shiro’ Analysis of Capitalism and Urban Social Problems」と題し、報告を行った。また、同年10月に開催された国際ワークショップで、「Fudo, Volksgeist and the “Japanese Economy” of the Totalitarianism: The Wartime Economic Thought of Naniwada Haruo」という題で発表をおこなった。欧州日本研究協会第16回国際大会では、国内外から近代日本社会政策思想に関する専門家も多く参加していたこともあり、グルーバル的視点からみた社会政策思想における日欧往来に関して、多くの刺激を獲得することができた。
それに、清末から民国期における中国の経済雑誌の調査で、これまでほとんど知られていなかった中国におけるドイツ経済思想の受容全貌を明らかにして、2021年12月に開催された国際シンポジウム「ドイツ社会科学の近代東アジア」で、「The German Impact on the Economy Thought in Republic China」という報告を行った。このシンポジウムで、1920年代の中国におけるゾンバルト著作の流布が経済思想における中独交流の文脈から論じるとともに、世紀転換期におけるドイツ社会科学(Sozialwissenschaften)が世界的範囲で影響を及ぼしていた背景に本研究の意義を再考する機会をえたのである。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20K13463
ID情報
  • 課題番号 : 20K13463
  • 体系的課題番号 : JP20K13463

この研究課題の成果一覧

論文

  5

MISC

  3

講演・口頭発表等

  9

学術貢献活動

  1