論文

査読有り
2014年3月

RI施設における排気中$^{14}$Cモニタリング; 捕集及び酸化方法の比較評価

保健物理
  • 上野 有美
  • ,
  • 小嵐 淳
  • ,
  • 岩井 保則
  • ,
  • 佐藤 淳也
  • ,
  • 高橋 照彦
  • ,
  • 澤畠 勝紀
  • ,
  • 関田 勉
  • ,
  • 小林 誠
  • ,
  • 角田 昌彦
  • ,
  • 菊地 正光

49
1
開始ページ
39
終了ページ
44
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.5453/jhps.49.39;http://doi.org/10.5453/jhps.49.2

原子力科学研究所第4研究棟(RI施設)では、排気中の$^{14}$Cを1か月間連続で捕集し、施設から大気中へ放出される$^{14}$Cのモニタリングを行っている。しかし、CuO触媒を600$^{\circ}$C以上に加熱する必要があることやモノエタノールアミン(MEA)が毒劇物に指定されていることから、管理区域内でのモニタリング手法として改良の余地が残っている。本試験では、異なる捕集剤を用いた捕集法の比較、使用する捕集剤の量とCO$_{2}$捕集効率の関係についての検討、異なる酸化触媒の異なる温度条件下における酸化性能の比較を行った。CO$_{2}$捕集剤の検討では、MEAに加えて、Carbo-Sorb Eを評価の対象とした。酸化触媒の検討では、CuO触媒に加えて、Ptアルミナ触媒、Pd/ZrO$_{2}$触媒を評価の対象とした。試験の結果、Carbo-Sorb Eはガスの通気による気化量が大きく、1か月の連続捕集には適さず、MEAは1か月間を通して安定したCO$_{2}$捕集能力があることが確認できた。各触媒の酸化効率を比較した結果、Pd/ZrO$_{2}$触媒のCH$_{4}$に対する酸化性能が最も優れており、加熱炉の温度を200$^{\circ}$C以上下げることができ、モニタリングの安全性を向上できる。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.5453/jhps.49.39;http://doi.org/10.5453/jhps.49.2
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5044592
ID情報
  • DOI : 10.5453/jhps.49.39;http://doi.org/10.5453/jhps.49.2
  • ISSN : 0367-6110

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