2018年4月 - 2021年3月
パブリッククラウドにおける地理的分散BFTレプリケーションのレプリカ動的再配置
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究 若手研究
本研究課題では,パブリッククラウド上に構築される地理的分散BFTレプリケーションにおいて,レプリケーションを構成するレプリカの位置(リージョン)を動的に再配置することにより,効率的なレプリケーションを実現する手法の開発を目的とする.
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2018年度はその第一歩として,1. レプリカの配置,2. クライアントの配置,3. 時間帯の変化(日中,夜間など)による通信帯域の変化について,Amazon Web Servicesを用いた評価実験を行った.評価実験では,BFTレプリケーションを構築するために利用できるオープンソースソフトウェアBFT-SMaRtを利用して数千の地理的分散BFTレプリケーションを構築し,レイテンシや各リージョン間のRound Trip Timeなどの計測を行った.計測は,長期的な変動の有無を確認するため,時期を変えて同一条件で3回行った.計測の結果,レプリカ配置やクライアント配置がレプリケーションの性能に大きく影響すること,および,時間帯の変化による通信帯域の変化はあまり見られないことが明らかになった.
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そこで得られた結果を基にして,レプリカ配置の良さをスコアとして計算し,利用者の目的にあったレプリカ配置のランキングを出力する手法を考案した.上述した数千のBFTレプリケーションを対象として実施した評価実験の結果から,提案手法は妥当な計算時間で精度の高いランキングを出力できることを確認した.これまでに得られた研究成果は,国内研究会などで3回発表した.現在国際会議にも投稿中である.
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2018年度はその第一歩として,1. レプリカの配置,2. クライアントの配置,3. 時間帯の変化(日中,夜間など)による通信帯域の変化について,Amazon Web Servicesを用いた評価実験を行った.評価実験では,BFTレプリケーションを構築するために利用できるオープンソースソフトウェアBFT-SMaRtを利用して数千の地理的分散BFTレプリケーションを構築し,レイテンシや各リージョン間のRound Trip Timeなどの計測を行った.計測は,長期的な変動の有無を確認するため,時期を変えて同一条件で3回行った.計測の結果,レプリカ配置やクライアント配置がレプリケーションの性能に大きく影響すること,および,時間帯の変化による通信帯域の変化はあまり見られないことが明らかになった.
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そこで得られた結果を基にして,レプリカ配置の良さをスコアとして計算し,利用者の目的にあったレプリカ配置のランキングを出力する手法を考案した.上述した数千のBFTレプリケーションを対象として実施した評価実験の結果から,提案手法は妥当な計算時間で精度の高いランキングを出力できることを確認した.これまでに得られた研究成果は,国内研究会などで3回発表した.現在国際会議にも投稿中である.
- ID情報
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- 課題番号 : 18K18029
この研究課題の成果一覧
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Works(作品等)
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2022年10月1日 - 現在 コンピュータソフト