佐野 誠子

J-GLOBALへ         更新日: 17/10/30 10:58
 
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研究者氏名
佐野 誠子
 
サノ セイコ
所属
名古屋大学
部署
人文学研究科
職名
准教授
学位
博士(文学)(東京大学)
科研費研究者番号
80359827

プロフィール

中国古典文学研究

研究キーワード

 
 

研究分野

 
 

経歴

 
2017年4月
 - 
現在
名古屋大学 人文学研究科 准教授
 
2015年4月
 - 
2016年3月
名古屋大学 文学研究科 准教授
 
2011年4月
 - 
2015年3月
和光大学 准教授
 
2007年4月
 - 
2011年3月
和光大学 専任講師
 
2002年10月
 - 
2007年3月
京都大学人文科学研究所助手
 

学歴

 
 
 - 
2006年3月
東京大学 人文社会系研究科 アジア文化研究専攻博士号取得
 
2000年4月
 - 
2003年3月
東京大学 人文社会系研究科 アジア文化研究専攻
 
1998年4月
 - 
2000年3月
東京大学 人文社会系 アジア文化研究専攻中国語中国文学専門分野
 
 
 - 
1998年3月
東京大学 文学部 言語文化学科中国語中国文学専修課程
 

論文

 
佐野 誠子
『名古屋大学文学部研究論集.文学』   (63) 91-109   2017年3月
隋唐時代になると、仏教の冥界遊行譚は、冥界の主宰者が太山府君から閻羅王にとってかわる。また経典を誦していたことで、罪をのがれたり、また冥界の主宰者が誦経を要請したりという話が台頭し、とりわけ『金剛経』が重視されるようになる。閻羅王や『金剛経』が目立つようになることはすでに指摘されているが、本論文では、その登場背景を考察した。

閻羅王は、疑経において冥界での振る舞いが規定され、太山府君よりも地位の高い存在であるとされたあと、唐代において冥界の支配者としての地位を確保した。誦経は、本来はさま...
佐野 誠子
名古屋大學中國語學文學論集   (30) 91-112   2017年3月
「研究ノート:義楚六帖所引志怪資料について」
(『和光大学表現学部紀要』15、2015年3月)で紙幅の都合上行えなかった『漢武洞冥記』の引用についての分析を行った。結果、文章自体が簡略化されたものが多く、純粋な佚文資料とみなせるものは存在しなかった。また、「又曰」として引用されている文の一部は、『杜陽雑編』や『古今注』など他書の本文とみられるものが紛れていた。
ただし、他の唐宋の類書等における『漢武洞冥記』の引用と比較したところ、『義楚六帖』のみが『漢武洞冥記』として引用している文もあり、...
僧侶と冥界遊行―魏晋南北朝編
佐野 誠子
桃の会論集   (7) 35-58   2016年8月
死者が冥界に行ったのちに生き返るといいう冥界遊行譚は、魏晋の泰山府君を頂点とする官僚組織があったところから、仏教徒により、地獄の要素などが取り入れられたことは周知の通りである。ただ、その仏教側の取り入れには、どのような目的があったのだろうか。僧侶が関わる冥界遊行譚を分析してみたところ、魏晋南北朝時代においては、閻羅王ではなく僧侶が冥界をしきっている場合もあること、また、冥界にいる僧侶が死者の前世における師匠だったという話がいくつかあること、また僧侶自身が、戒を破り、冥界で審判される話がある...
佐野 誠子
『中国文哲研究通訊』   26(2) 19-40   2016年6月   [査読有り][招待有り]
「歌い骸骨」と呼ばれる世界中に分布する民話の類型がある。これは、非業の死を遂げ、埋葬されていなかった人物の骨が、楽器などに加工されると、犯人の正体を暴く音を奏でるというものである。
日本や中国においては、歌い骸骨のより古い形として、非業の死を遂げたりして、埋葬されていない死体を葬ったのち、その死者が、埋葬者に報恩の礼をし、その場で、犯人の正体が明らかとなるという話がある。
中国では、後漢から三国・晋にかけて、髑髏をモチーフとした文学作品が詠まれていた。また、髑髏に関する説話も日本の説話文学...
佐野 誠子
『名古屋大學中國語學文學論集』   (29) 21-44   2015年12月
慧皎『高僧伝』は、資料として、六朝志怪も採用していたことが知られる。六朝志怪では、僧侶の話をどのように記録したのか、また僧伝への採用状況についてを分析した。無名の僧侶の話が有名な僧侶の話に収斂されていく様を明らかにした。これら六朝志怪の有名僧侶の怪異譚は、『高僧伝』に取られていないこともある。また、『高僧伝』における僧侶の故事は、技術的な神異に限られ、その他冥界遊行のような話はほとんど採用されていないことを指摘した。

Misc

 
佐野 誠子
名古屋大學中國語學文學論集   (30) 147-223   2017年3月
『繋観世音応験記』第21話から第50話までの、翻刻及び訳注。
書評:富永一登著『中国古小説の展開』(研文出版、二〇一三年)
佐野 誠子
『六朝学術学会報』   (17) 51-60   2016年3月   [依頼有り]
佐野 誠子
『名古屋大學中國語學文學論集』   (29) 117-192   2015年12月
『天地瑞祥志』第十四の翻刻と校注。佐々木聡との共著。
佐野 誠子
『名古屋大學中國語學文學論集』   (29) 65-116   2015年12月
陸杲『繋観世音応験記』の第1話から第20話までの、翻刻及び訳注。
佐野 誠子
『和光大学表現学部紀要』   (15) 55-71   2015年3月
義楚の編んだ仏教類書『義楚六帖』における志怪引用の状況を調査した。『捜神記』、『宣験記』、『冥祥記』といった六朝志怪については、先行する仏教理論書『弁正論』や仏教類書『法苑珠林』に引用される資料からの孫引きがほとんどであり、文字の校勘に使える可能性はあるものの、新たな佚文資料を含んではいなかった。しかし、『列仙伝』、『博物志』、『感応伝』、『集異記』などにおいては、独自の引用も行っており、一部に佚文資料が含まれていることを明らかにした。仏教が外典に博物的な知識を求めていたがために、『博物志...

書籍等出版物

 
『怪異を媒介するもの』
佐野 誠子 (担当:共著, 範囲:「中国の仏教者と予言・讖詩―仏教流入期から南北朝時代まで」)
勉誠出版   2015年8月   ISBN:978-4-585-22653-6
中国南北朝時代の僧侶の予言の位置付けの変遷をたどる。仏教流入期、仏図澄の予言は、まずその能力を用いることで、権力者に取り入り仏教を布教する目的があった。南朝では、宝誌和尚が侯景の乱の予言などをしたことで知られる。その後、北朝末期には、王朝交替を予言する僧侶があらわれ、僧侶がより政治と密接な関係を持った。
王安石及び宋詩別裁 五言絶句訳注
盆詩の会(代表:和田英信) (担当:共訳)
お茶の水女子大学E-bookサービス   2015年3月   ISBN:97849047931318
http://www.lib.ocha.ac.jp/e-book/list_0006a.html
水口幹紀編 (担当:共著, 範囲:「天への祈り―中国古代における天信仰の理念と実際」)
森話社   2014年9月   ISBN:4864050686
劉 苑如, 小南 一郎 (担当:共著, 範囲:「宮亭廟與佛教」(張齡云譯))
新文豐出版   2014年4月   ISBN:9789571722061
東アジア恠異学会 (担当:分担執筆, 範囲:コラム「志怪」)
岩田書院   2012年4月   ISBN:4872947347

講演・口頭発表等

 
蕭瑀『金剛般若経霊験記』研究 [招待有り]
佐野 誠子
第六届 中國小説與戲曲國際研討會   2017年10月27日   
「日本資料中所見的志怪佚文」
佐野 誠子
国際シンポジウム中国古典小説研究 30年の回顧と展望   2016年9月5日   
『天地瑞祥志』所引志怪佚文について ―第十四神項から考える
佐野 誠子
日本中国学会第67回大会   2015年10月10日   
僧侶の冥界遊行
佐野 誠子
桃の会第44回例会   2015年9月27日   
六朝僧侶故事探求
佐野 誠子
中部地区中文交流会   2015年8月1日   

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
日本残存典籍等による中国六朝志怪研究
公益財団法人豊秋奨学会: 
研究期間: 2015年10月 - 2017年9月    代表者: 佐野 誠子
文部科学省: 科学研究費補助金(若手研究(B))
研究期間: 2004年 - 2006年    代表者: 佐野 誠子
今年度は、昨年度までは志怪の個別作品集からたぐろうとしていた、史と志怪の関係について、逆に史の状況からの分析を試みることで、行き詰まっていた現状を打破しようとした。具体的には、既に指摘していた、劉宋以降の王朝の怪異情報収集の消極化のみならず、劉宋以降の史官についた人物の経歴を洗い直し、それが東晋時代のような史官=志怪著者でなく、どちらかといえば文才で採用されていること、また、在野で史書を著した人物が仏教志怪を著していることなどを明らかにし、そのために、劉宋以降の志怪は、それ以前の志怪よりも...
文部科学省:科学研究費補助金: 特別研究員奨励費
研究期間: 2000年4月 - 2002年9月    代表者: 佐野 誠子