申 文浩

2005年に留学のため来日し、2012年筑波大学にて博士学位（生物資源工学）を取得しました。専門は農業土木（水資源利用学）です。これまで韓国における公的灌漑管理や、福島県における農業用水中の放射性セシウムの動態解明、玄米への影響などの研究活動を行ってきました。
2018年4月に農研機構から福島大学に転職し、新たな農学系教育研究組織の設置に係わりました。2019年4月に新学部の福島大学食農学類が開設され、生産環境学コースの水資源利用学を担当しています。
水は食と農において欠かせないものです。近年、地球温暖化の進行や気候変動で水の偏在化が顕著になっています。水の性質、力学の一分野である流れの科学、地球上の水循環、水資源の効率的利用、次世代水管理システムなど、水に関する研究に取り組んでいます。
これからも国内外の水管理に関する研究活動や、地域の人材育成に力を入れ、農業土木分野に貢献したいと考えています。