共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2024年3月

位相連鎖の可変性が個体行動に与える影響の包括的検討-ヘッブの理論の拡張を目指して

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19K03368
体系的課題番号
JP19K03368
配分額
(総額)
3,770,000円
(直接経費)
2,900,000円
(間接経費)
870,000円

本研究では、成体期の雄性マウスに逆転学習課題を課し、その後、感覚運動機能、不安行動、社会行動、抑うつ行動を調べる複数のテストを組み合わせた行動テストバッテリーを課す。すべての実験終了後に、逆転学習課題の結果から位相連鎖の可変性が高い個体、低い個体を抽出し、行動テストバッテリーにおける各個体の結果を比較することで、個体行動全般における位相連鎖の役割を明らかにすることを目的に実験を行う。1クール(5週間)につき10匹を対象にサンプリングを行う。総計200匹まで、最大で20クールにわたり行動解析を実施してデータを得る。
昨年度は逆転学習機能測定で用いるバーンズ迷路テストのセットアップを行い、当該実験系を確立した。また、感覚運動機能測定で用いる視覚性置き直しテスト、プライエル驚愕反射テスト、二瓶選択テスト、嗅覚性馴化脱馴化テスト、フォンフレイ・フィラメントテスト、ホットプレートテスト、ビームテスト、ロータロッドテスト、フットプリントテスト、ワイアハングテストのセットアップも行った。さらに、不安行動測定に用いるオープンフィールドテスト、明暗選択テストや、社会行動測定に用いる社会的行動測定テスト、チューブテスト、性行動測定テスト、最後に、抑うつ行動測定に用いる強制水泳テスト、尾懸垂テストのセットアップも行い、すべての実験系を確立した。研究期間内に上記測定系で総計200匹のマウスの行動解析を終えるよう、実験を進めている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K03368
ID情報
  • 課題番号 : 19K03368
  • 体系的課題番号 : JP19K03368