2012年12月
【広がりゆく睡眠医療の可能性-包括的ケアシステムの構築と多職種連携-】職域における不眠スクリーニングを基盤とした保健指導システムの構築
睡眠医療
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- 巻
- 6
- 号
- 4
- 開始ページ
- 545
- 終了ページ
- 551
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)ライフ・サイエンス
うつ病の先行症状としての不眠に着目した睡眠保健指導支援システムを構築した。健康診断受診時に1回目の睡眠チェック(介入群1,462人、非介入群2,036人)を行い、低リスク者と高リスク者に分類し、高リスク者については睡眠障害の要因をアセスメントした上で保健指導し、1ヵ月後に2回目の調査(介入群1,224人、非介入群1,444人)を実施した。1、2回目ともに調査に回答した者のうち、介入群の保健指導実施者の167人と、非介入群の要保健指導相当者(コントロール群)の412人について検討した。その結果、睡眠保健指導介入・非介入と前後比較(群間比較と時間経過)においては、「早朝に目覚めて、その後眠れなくて困る」(p=0.005)、「眠ったのによく眠れたという熟睡感がなくて困る」(p=0.021)、「眠っても疲れがとれた感じがしない」(p=0.001)の項目において、睡眠保健指導を実施した介入群の方が、しなかったコントロール群より有意に改善していた。また、介入群の保健指導の満足度も72%と高かった。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1882-2096
- 医中誌Web ID : 2013104829