2006年3月
双子の一児を亡くした母親の経験 流産後2年経過した1事例から
宮城大学看護学部紀要
- 巻
- 9
- 号
- 1
- 開始ページ
- 81
- 終了ページ
- 87
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 宮城大学看護学部
双子の一児を亡くした母親の経験を明らかにすることを目的に、2年前に妊娠20週で双子の一児を流産し31週に1児を出産した経験をもつ女性を対象に家庭訪問にて半構成的面接を実施した。内容分析の結果、対象は「亡くなった児への悲しみ」「生きている児への不安」という【生と死の同時体験】という特殊な状況を経験していたが、「健診では生きている児のみの話」だったり「もう一人いるからいいじゃない」と【生きている児だけに注目】が集まり、児を亡くした対象の悲しみは押し込められていることが分かった。
- ID情報
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- ISSN : 1344-0233
- 医中誌Web ID : 2007065527