共同研究・競争的資金等の研究課題

2019年4月 - 2022年3月

「田園回帰」の社会経済的総合分析

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
19H03065
体系的課題番号
JP19H03065
配分額
(総額)
17,420,000円
(直接経費)
13,400,000円
(間接経費)
4,020,000円

本研究は以下の3つ視点から、若者を中心とする農山村移住の実態、プロセス、課題を総合的に明らかにする計画である。すなわち、①農山村移住は、どの程度、なぜ、どのようにして発生しているのか(人アプローチ)。②移住者はどのように仕事を確保し、それを通じてどのように地域との関係性を持っているのか(なりわいアプローチ)。③農山村移住が頻発する地域はどのような地域であり、また移住を契機として地域はどのように変わっているのか(コミュニティアプローチ)、加えて、④欧州諸国で以前から持続している田園回帰は、上記の視点からすれば、わが国の実態とどのような異同があるのか、差異があるならばそれを生み出す本質は何か(国際比較アプローチ)。そのために、それぞれのアプローチに対応した研究班を設けて研究活動を進めるとともに、総括班(全員)での情報や認識の共有化を進めてきた。
初年度は、主として研究のフレームワークの確認と強化、そして理論的検討のステージとした上で、特に次の内容を実施した。第1に、全員による研究課題の確認等の研究会を行い、田園回帰をめぐる理論の到達点について集中的に討議し、その意義と今後の課題を明らかにした。第2に、人アプローチ班において、総務省の事業として実施されてきた「地域おこし協力隊」のOB・OG隊員に対する独自アンケート調査を行い、その実態や課題を整理した。第3に、なりわいアプローチ班においては旺盛な現地調査を実施し、移住者による起業・継業の実態と課題を明らかにして、既に研究成果を複数公表した。第4に、国際比較アプローチ班は、欧州における田園回帰研究における第一人者と目される英国の研究者からのヒヤリングを行い、主に欧州における田園回帰の現状、また田園回帰をめぐる最新の研究状況を学んだ。
加えて、各班毎に既往研究の整理やデータ収集を進め、次年次以降の研究に資する基礎的な活動を実施した。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19H03065
ID情報
  • 課題番号 : 19H03065
  • 体系的課題番号 : JP19H03065

この研究課題の成果一覧

論文

  2

MISC

  8

書籍等出版物

  4

Works(作品等)

  2

メディア報道

  4