論文

2005年6月

一般高齢者がもつアルツハイマー型認知症についての知識量と関連要因の検討

日本認知症ケア学会誌
  • 杉原 百合子
  • ,
  • 山田 裕子
  • ,
  • 武地 一

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開始ページ
9
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16
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本認知症ケア学会

本研究では,一般高齢者がもつアルツハイマー型認知症(Dementia of Alzheimer's type;DAT)についての知識量および認知症のイメージや自分自身が認知症になる不安感と,それらに関連する要因について検討することを目的に,京都府下の生涯学習センターの受講生188人を対象として調査を実施した.その結果,5割以上の人がDATの周辺症状や治療薬について誤った認識をもっており,高年齢になるほど知識が低くなることが示された.また,認知症に対して「病気ではない」というイメージをもつ人が7割を超えていた.自分自身が認知症になる不安感は8割の人が,わずかあるいはそれ以上あるとしていた.今後,正しい知識や情報を提供し,認知症の正しい理解をうながし不安感を軽減させていく必要がある.認知症専門外来も啓発活動の重要な担い手となるべきであるが,認知症専門外来そのものの認知率は約3割であり,周知に向けた努力が必要であろうと考える(著者抄録)

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/50000240662
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2005230801
ID情報
  • ISSN : 1882-0255
  • 医中誌Web ID : 2005230801
  • CiNii Articles ID : 50000240662

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