論文

査読有り
2019年3月

高レベル放射性廃棄物地層処分施設のサイト選定に関する意思決定プロセス; スイスと英国を例として

社会安全学研究
  • 大澤 英昭
  • ,
  • 広瀬 幸雄*
  • ,
  • 大沼 進*
  • ,
  • 大友 章司*

9
開始ページ
161
終了ページ
176
記述言語
日本語
掲載種別

公募方式を採用している英国と安全性を最優先にスクリーニングする方式を採用しているスイスを事例に、高レベル放射性廃棄物地層処分施設のサイト選定に関する意思決定プロセスを、文献レビューにより比較した。その結果、公募方式を採用している英国は、サイト選定の公正さは、自発的参加、撤退権、パートナーシップ、福祉の向上により実現できるという考えに基づいている。一方で、安全性を最優先にスクリーニングする方式を採用しているスイスは、自分の地域の属性を知らない状況で、処分場建設の選定基準として何が重要かについて共通の認識も持つことができれば、もしも自分の地域が候補地に選定されたとしても、その手続きは公正だとあらかじめ合意していたので、その結果を受け入れざるを得ないと判断する、といった無知のヴェールの考えにそったサイト選定方式を考えられる。

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https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5064249

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