共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年4月 - 2021年3月

知的障がいに配慮した周産期保健医療現場における支援の検討

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
17K12330
体系的課題番号
JP17K12330
配分額
(総額)
3,900,000円
(直接経費)
3,000,000円
(間接経費)
900,000円

本年度は、知的障がいのある女性の妊娠・出産・育児期の支援において求められることについて、これまでに国内で実施した保健医療福祉職者へのインタビュー内容の分析を行い、結果を国内の周産期関連学会にて発表した。
また、研究代表者、研究分担者各々で、英国、スウエーデンに出向き、知的障がい者当事者団体の視察、当事者団体代表者と支援スタッフおよびコミュニティにおいて知的障がいのある女性の妊娠・出産・育児期の支援に携わるLearning disability nurse、Learning disability nursing の教育・研究に携わる大学教員、病院の産科で勤務する助産師、地域で活動する助産師へのインタビューを実施した。その結果、英国では臨床・臨地においてLearning disabilityに関する項目を含むアセスメント・シートを用いて初期アセスメントを実施したうえで、多職種が連携しながら知的障がいのある女性と家族への支援が展開されていた。英国ではLearning disability nursingは分野として確立していること、看護師教育においては知的障がいに配慮した看護に関する学習が含まれていること、スウエーデンの助産師教育においても、知的障がいに配慮した援助に関する教育が実施されていることを把握した。知的障がい当事者団体が作成した知的障がいに配慮した保健指導媒体を入手した。スウエーデンでは、知的障がい者のリプロダクティブ・ヘルスと次世代の子どもの権利を共に保障するために、思春期からのライフプラン教育を含む性教育の充実が図られていた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-17K12330
ID情報
  • 課題番号 : 17K12330
  • 体系的課題番号 : JP17K12330

この研究課題の成果一覧

論文

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