2012年6月
Staphylococcus aureusの薬剤感受性試験における「MicroScan Pos Comboパネル3.1J」の基本性能に関する検討
日本臨床検査自動化学会会誌
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- 巻
- 37
- 号
- 3
- 開始ページ
- 343
- 終了ページ
- 347
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本医療検査科学会
「MicroScan Pos Comboパネル3.1J」の基本性能について、S.aureus187株を用い解析した。今回、MRSAの判定薬剤としてMPIPCにCFXが追加搭載されたが、従来パネルとの成績に乖離はみられなかった。また、I-CLDMウェルを用いることで、D-testによる追加試験無しに、CLDM誘導耐性を確認できた。この結果、約1日の迅速化が図られた。さらに、MRSA67株を対象に新たに搭載された低濃度域におけるVCMのMIC分布を調べたところ、治療効果が必ずしも期待できない2μg/mlを示す株が2株(3.0%)存在していた。すなわち、本パネルを用いることでより詳細な情報を迅速に提供可能であり、日常検査に有用と考えられた。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0286-1607
- 医中誌Web ID : 2012309565