2018年4月 - 2021年3月
持続性心房細動における心房線維化ならびに局所的炎症部位への非薬物的治療の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
2018年度にはLGEMRIを用いて同定した心房繊維化領域への高周波通電の効果について、良好な反応(心房細動停止ないし他の心房性不整脈への移行)を認める場合の特徴を明らかにすることができました。①一定の信号強度を有する(>2SD)に加えて、②まだらな分布をしている(entropyが高い)ことが必須条件となります。低電位領域は心房細動器質として注目されておりましたが、LGEMRIで同定された領域はさらに特異度が高くより効率的な心房細動アブレーションが可能となる事を確認できました。
2019年度は、同手法を用いて個々の心房細動基質に直接的に治療を行う、いわゆるテーラーメイド治療を確立し前向きに治療介入を行いました。最終アブレーション1年後の長期成績についても通常アブレーション法(肺静脈隔離術)に比して良好な成績を得ることを確認できました。本成果は2020年3月に開催予定であった第84回日本循環器学会学術集会で発表予定でした。またLGEMRIを用いた治療創の評価についても研究を行い、原著論文として受理されております。(J Cardiovasc Electrophysiol. 2019 Oct;30(10):1830-1840)また炎症分布の視覚化については、前向き介入研究を行い、PETMRIの撮像プロトコールの確立を目指しております。現時点では、治療により形成された強い心房炎症についてはPETMRIで視覚化できることが確認できました。同研究成果については近日中に論文投稿を予定しております。また初年度のプロトコール論文(Circ Rep 2019; 1: 149 - 152 doi: 10.1253/circrep.CR-19-0003)に基づきPETMRIを用いて心房炎症の視覚化の確立を行っております。治療創に認める強力な心房炎症はPETMRIによる視覚化に成功しており、本成果は論文として投稿準備をしております。
2019年度は、同手法を用いて個々の心房細動基質に直接的に治療を行う、いわゆるテーラーメイド治療を確立し前向きに治療介入を行いました。最終アブレーション1年後の長期成績についても通常アブレーション法(肺静脈隔離術)に比して良好な成績を得ることを確認できました。本成果は2020年3月に開催予定であった第84回日本循環器学会学術集会で発表予定でした。またLGEMRIを用いた治療創の評価についても研究を行い、原著論文として受理されております。(J Cardiovasc Electrophysiol. 2019 Oct;30(10):1830-1840)また炎症分布の視覚化については、前向き介入研究を行い、PETMRIの撮像プロトコールの確立を目指しております。現時点では、治療により形成された強い心房炎症についてはPETMRIで視覚化できることが確認できました。同研究成果については近日中に論文投稿を予定しております。また初年度のプロトコール論文(Circ Rep 2019; 1: 149 - 152 doi: 10.1253/circrep.CR-19-0003)に基づきPETMRIを用いて心房炎症の視覚化の確立を行っております。治療創に認める強力な心房炎症はPETMRIによる視覚化に成功しており、本成果は論文として投稿準備をしております。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 18K08036
- 体系的課題番号 : JP18K08036