2018年
夢見手の自己感の様相と夢の構造の関連
箱庭療法学研究
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- 巻
- 31
- 号
- 2
- 開始ページ
- 3
- 終了ページ
- 17
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11377/sandplay.31.2_3
- 出版者・発行元
- 日本箱庭療法学会
昨今の日本の心理臨床の現場では,現代の若者の心の構造の変化が指摘されている。本調査では,自己感という概念に着目し,現代の若者の特徴である断片的な自己像に基づく他者との関係,「悩めない」心性が,夢の構造面にどのように反映されるかを調べた。結果,自己感は夢の私の振る舞いだけでなく,夢の中で出来事が展開する土台となる場所・時間・夢の私の視点の連続性にも影響を与えることが示された。また,夢の私には葛藤状況へのとどまりにくさが見られ,これは「悩めない」心性の反映と思われる。しかし「子どもの頃」の夢に比べ,「最近」の夢では夢の私の葛藤が持続し始め,その変化には夢の私の行為主体感や他者感の影響が示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11377/sandplay.31.2_3
- ISSN : 0916-3662
- eISSN : 2186-117X
- CiNii Articles ID : 130007581054
- CiNii Research ID : 1390282763091420544