共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2023年3月

少子高齢社会のウェルビーイング創成型地域学習コンテンツの開発

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
18K01108
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

1.高齢者のニーズ把握と課題の明確化
1)道内高齢者団体の博物館利用動向とニーズ調査 ①事例調査:北海道博物館の高齢者団体の2017年度入場数は、206(24.8%)と学校団体(34.4%)に次ぎ多数だった。内訳は老人福祉・介護施設(以下、施設)が一般団体より多く、老人デイサービスセンターが最多67だった。聞き取り調査(N=5)では、施設はレク、一般団体は学習を目的とし、バリアフリーや体験型設備等が不十分な地域博物館では、ソフト面での工夫やプログラム開発が重要と考えられた。②郵送法アンケート:道央、道北の老人デイサービスセンターのレク担当職員218名(回収率37.1%)への調査では、「博物館・資料館(49.0%)」「動物園(31.2%)」が利用多数で、「出張型のレク(48.3%)」「介助支援(44.9%)」、博物館の役割では「懐かしさの体験の場(71.2%)」への要望が多数だった。
2.協働による地域学習プログラムの作成
1)地域ナレッジ収集とプログラム試行 ①実行体制の整備と試行:士別市朝日町、名寄市智恵文を拠点に、モデル組織機関と連携して計6回の活動を実施し、同地の農林業や生活用具に関する回想法サロンを試行した。②資料情報化・動画記録:地域ナレッジをモデル館の所蔵資料へ情報付与することを目的に、サロンの動画記録を行った。同地の過去の映像資料を視聴するとともに、資料所在を聞き取り調査した。2)認知症予防プログラム実践団体の組織化 名寄市日新を拠点に、市民と大学教員各数名を、賛同者・指導者として確保し、話し合い協力できる関係を形成して活動基盤を整備した。個人の生活様式、食・栄養を中心とする健康管理状況等を観点に、認知症予防に役立つチェックリストの作成を開始した。
3.成果の普及 1)ウェブでの情報発信 本研究の情報発信と映像を通じた世代間交流のため、HPとSNSページを仮構築した。

ID情報
  • 課題番号 : 18K01108

この研究課題の成果一覧

論文

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