2017年10月
「災害と共生」を前にして : 内発的であるとは何か
災害と共生
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- 巻
- 1
- 号
- 1
- 開始ページ
- 21
- 終了ページ
- 26
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.18910/67186
- 出版者・発行元
- 「災害と共生」研究会
一般論文本論文は、「内発的な復興とはいかに可能か」という問いをめぐって考察してきた筆者のこれまでの論考の概要とそれらの間の関係について、2004年新潟県中越地震の震源の村、木沢集落でのアクションリサーチのプロセスからふりかえるものである。復興を当事者と外部支援者のナラティブの共同構築として捉える視点、経験の社会的構成を「言語の水準」と「身体の水準」の2層から捉えることで内発的な復興における当事者自身がもつ他者性を強調する視点、内発的な復興には、よりよい状態を「めざす」かかわりよりも、当事者のかけがえのなさを承認する「すごす」かかわりが効果的であること、「めざす」かかわりは、近代的な時間の成立と関係していることなどが紹介される。最後に、今後展開したいものとして、復興曲線インタビュー、外部支援者の類型化、当事者による復興の評価、「スカブラの系譜学」を挙げる。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.18910/67186
- ISSN : 2433-2739
- CiNii Articles ID : 120006365610
- identifiers.cinii_nr_id : 9000375856414