2004年8月
巨大な機能性副甲状腺嚢腫例
日本気管食道科学会会報
- ,
- ,
- 巻
- 55
- 号
- 4
- 開始ページ
- 352
- 終了ページ
- 356
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (NPO)日本気管食道科学会
72歳女.左頸部に径50mm大の可動性を有する腫瘤を触知した.血清カルシウム(血清Ca)は12.0mg/dl,インタクト副甲状腺ホルモン(インタクトPTH)は200pg/mlであった.超音波,CT,MRIより左頸部から上縦隔に達する2房性の嚢胞性病変を認めた.胸部レントゲンでは腫瘤は甲状腺左葉背側に存在し,気管を大きく右側へ圧排していた.副甲状腺嚢腫と診断して摘出手術を行った.術後,血清CaとインタクトPTHは正常化した.摘出標本の病理組織学的検査により,副甲状腺腺腫の嚢胞性変化と診断した.術後テタニー,高カルシウム血症クリーゼは認めなかった
- ID情報
-
- ISSN : 0029-0645
- 医中誌Web ID : 2004289489