2012年
インド製薬産業の発展と企業の能力-Ranbaxy Laboratoriesの事例を中心に-
南アジア研究
- 巻
- 2012
- 号
- 24
- 開始ページ
- 81
- 終了ページ
- 102
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.11384/jjasas.2012.81
- 出版者・発行元
- 日本南アジア学会
インド製薬産業は、輸入代替に成功し、国際競争力のある輸出産業に成長した。1970年特許法、医薬品政策、そして産業政策をインド製薬産業の発展の制度的要因として指摘できるが、ある産業の発展を検討する場合、民間企業の役割あるいは企業の能力を検討することは重要である。企業の能力とは、技術の受け入れや技術吸収能力などの技術的能力、既存の経営資源の革新的結合、そして企業家精神を総合するものであり、企業の能力の形成には、外的な環境や条件の変化が関係する。インドの製薬企業Ranbaxy Laboratoriesの企業経営史を辿り、インドの産業政策や医薬品政策と企業の能力の形成の関係を整理し検証した。環境変化に新しい事業機会を見いだし、組織の革新を通じ、新しい価値を創造する経営革新と研究開発能力を支える技術革新がRanbaxy Laboratoriesの企業の能力の中核であったと考える。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11384/jjasas.2012.81
- ISSN : 0915-5643
- CiNii Articles ID : 130004967312
- CiNii Books ID : AN10241576